「ゲームを人生に役立てる人」は何が違うのか 日常世界に生かすべきは「勝ち負け」じゃない
ここまで大まかに「ゲームとは何か」ということをお話してきました。おおむね、「ゲームってこういうものなんだな」という認識を共有していただいたところで、ここからは少し、皆さん方の多くがゲームのときに経験してらっしゃるであろう、「緊張」についてお話したいと思います。
ゲームの世界には、必ず緊張があります。それは、ゲームでは必ず「勝ち負け」という結果が出るからです。
「負けてもいい」の姿勢は、ゲームを退屈にする
いくらゲームを楽しもうと思っていても、結果が出て、負けたら悔しいですよね。でも、「勝ちたい」「負けたくない」という緊張は自然と出てくるものですし、その緊張感があるからゲームは面白いんです。はじめから、「負けてもいいや」という姿勢では、ゲームは退屈なものになってしまいます。
「絶対に負けられない」真剣勝負であるほど、緊張感は増してきます。私の現役時代では、全日本選手権などの重要なゲームの一週間前くらいからだんだんと緊張が高まってきて、ご飯が食べられなくなったり、眠れなくなったりしたものです。
ゲームに限らず、大事な講演やイベントなど、あらゆる「本番」の場面では、緊張は必ずあります。ただ、講演やイベントは「勝ち負け」ではありませんから、結果を気にせず思い切り楽しむことだってできるんです。スポーツのゲームには「勝ち負け」があり、相手をやっつけるわけですから、どうしても楽しいことだけ、というわけにいきません。
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