乱立するお気軽ネット副業、ホントに儲かるのは何? 無在庫販売で月商1600万円の例も

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【ドロップシッピング】 副業向きのネットショップ 月商1600万円の例も

ネットショップは、インターネットが生み出した典型的なビジネスの一つ。しかし、商品の仕入れ、出荷、顧客サポートなどが必要で、個人が副業で取り組むには障壁が高い。そんな障壁を取り払ったビジネスモデルが、ドロップシッピング。日本で話題になったのはこの数年だが、米国では00年ごろから普及している。

ドロップシッピング事業者にはメーカーから商品情報が提供される。ユーザーはそこから自分のサイトで販売したい商品を選び掲載。受注したら、その情報をドロップシッピング事業者へ転送する。商品の仕入れ、出荷などはその事業者が行う。

まさに副業向き。「日本最大のドロップシッピングサービス」を標榜する「もしも」の実藤裕史社長によると「副業で手掛けているユーザーの割合が圧倒的に高い」という。

サイトで商品を宣伝する点はアフィリエイトと似ているが、大きな違いは報酬率。「アフィリエイトは、いわばスーパーの前でチラシをまくようなもの。商品が売れれば成功報酬をもらうビジネスモデルだ。それに対し、ドロップシッピングは直接商品を販売する仕組み。報酬率は、アフィリエイトが平均3%程度に対し、ドロップシッピングは20%と圧倒的に高い」(実藤社長)。

サイトの体裁も異なる。アフィリエイトの場合、露骨に販売に結び付けようとするサイトは嫌われるが、ドロップシッピングは堂々とショップの体裁を取れる。「買う気にさせる情報を掲載するのがコツ。ただし、メーカーが提供する情報を羅列するだけでなく、サイト運営者の生の声を織り込むなど工夫が必要だ」(実藤社長)。商品選びも重要だ。たとえば豚インフルエンザ発覚直後に人気となったのがマスク。時期に応じて商品を選ぶセンスも求められる。

「もしも」の利用者の平均売り上げは月額20万~30万円だという。が、中には月1600万円売り上げている女性もいるという。報酬率20%とすれば320万円の収入--検索連動広告など、それなりの投資も必要なため全額が利益になるわけではないが、おいしい副業といえそうだ。

(週刊東洋経済)

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