乱立するお気軽ネット副業、ホントに儲かるのは何? 無在庫販売で月商1600万円の例も

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【アフィリエイト】 高収入を狙うならば高額、高報酬率の商品

「アフィリエイト」とは、ウェブサイトに企業サイトの商品購入ページなどへのリンクを張り、閲覧者がそのリンクを経由して当該企業のサイトで商品を購入した場合に、リンク元サイトに報酬が支払われる広告手法だ。

いちばんわかりやすいのは書評のブログ。書評の横に貼り付けられた本のパッケージ写真をクリックするとアマゾンの購入サイトに飛ぶようになっており、そこで購入をすれば最大7%がブロガーの手に入る。たとえば1000円の本が10冊売れれば最大700円の収入になる、というわけだ。書評で稼ぐ著名ブロガーの中には月に10万円以上コンスタントに稼ぐ例もあるが、人気者はほんの一握りにすぎない。

楽天市場で扱う商品を自身のブログやホームページで紹介し、そこから購入に結び付けば報酬を得られる「楽天アフィリエイト」を提供する楽天の楽天市場事業マーケティング部トラフィック推進グループ・小嶋良太サブマネージャーは「約200万人いるアフィリエイト会員のうち月に何十万円も稼いでいる人は、数十人。数千~1万円程度稼ぐ会員になるとかなり多いが、大多数は10円単位の稼ぎ」と説明する。

少しでも多く稼ぐコツは、儲かる商品ジャンルのブログを書くこと。100円の商品を宣伝するよりも1万円の商品を宣伝したほうが、一つ売れたときの報酬額が大きく異なる。なるべく高額品のアフィリエイトをしたほうが得だ。また、ダイエット食品など報酬率が高く設定されている商品を選んで利用体験記などを交えたブログを作るのも手だ。

最近ではアフィリエイト収入だけを狙った中身の薄いブログも目立つが、「こうしたブログには人は集まらない。人気を集めているのは、利用者自身が楽しみながら作っている、自分で集めた情報を発信しているサイトだ」(小嶋氏)。

福袋に特化してその中身を公開しているブログ、人気テレビドラマに登場したワインに関する情報を放送終了直後に掲載したブログなどには、多くの読者が集まり、アフィリエイト収入も多いという。大きく稼ぐためには、速報性とセンスが問われることになる。

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