乱立するお気軽ネット副業、ホントに儲かるのは何？　無在庫販売で月商１６００万円の例も

大手家電量販店から始まり、多くの小売りチェーンで採用されているポイント制度。買い物金額のうち数％分がポイントとして消費者に還元される仕組みだ。これと同じような仕組みがインターネットの中にもあり、取得したポイントを現金や品物に交換することができる。

インターネット上で総合ポイントサイトを運営するネットマイル。同社の広報担当・村井まどか氏は「個々の店舗や企業が提供するポイントは、その店舗内でしか利用できないケースが多い。それに対し当社が提供する総合ポイントプログラムは約１０００の加盟店がある。いろいろなところにポイント取得チャンスがあるのが最大の特徴だ」と説明する。

ポイントを獲得する機会が商品の購入時にとどまっていれば、副業にはならない。が、ネットマイルの場合、カード会員への登録、アンケートへの回答、メールマガジンの購読申し込みを行った際などに、報酬としてポイントが支給される仕組みがある。さらに新築マンションの内覧会への参加などネットの外にもポイントを貯めるチャンスが広がっている。「どんなポイント取得チャンスがあるのかについては、メールマガジンやサイトで紹介しているので、こうした情報を上手に活用することが効率的にポイントを取得するコツだ」（村井氏）。

中には月に１０万マイル（１０万円）以上を集める強者もいる。ネットマイルはポイントでブランド品を買い取るサービスを行っており、高額のブランド品を何点か売れば、大量のポイントを集めることができるのだ。しかし、これは特別なケースで、副業ともいえないだろう。最も多いのは、無料で提供されているネットゲームで遊ぶ、メールマガジンの購読申し込みをする、など小さなポイントを粘り強く集め、月に３００マイル程度を集めているユーザーだという。つまり、ポイントで大儲けをできるわけではない。ほんの小遣い稼ぎ、というのが実態だ。

「ポイント利用期限は最後にポイントを取得した日から１年なので、継続的にポイントを集めることで利用期間は延長される。焦らず気長に粘り強く集めていくことがポイント取得のコツといえるのではないか」と村井氏はアドバイスする。気の長い人にお勧めの副業かもしれない。