乱立するお気軽ネット副業、ホントに儲かるのは何? 無在庫販売で月商1600万円の例も
【オークション】 まずは不用品を出品 手作り品も人気上昇
100円ほどの古本から、高額な不動産まで。生き物などを除き、さまざまな商品が売買されるネットオークション。不要なものを販売するだけでも、大きな収入を期待できる。最大手のヤフー・オークションでは3月の平均総出品数が1882万件。昨年の年間取扱高は7324億円にも及ぶ。一時は多かったオークション詐欺も、人の目によるパトロールと不正防止技術の導入により減少。ヤフーでの詐欺発生率は0・003%と、非常に少なくなった。
まず、収入を得る第一歩は、身の回りの不用品を出品することだ。たとえば壊れたパソコンであっても、中に入っている部品を欲しがっている人がいるかもしれない。捨てようとしていた古雑誌も、欲しがっている人がいるかもしれない。自宅の押し入れを開ければ、使わなくなったカバン、サイズの合わなくなった服などが眠っているはずだ。これらをリサイクル感覚でオークションに出品すればいい。
その際、少しでも高く売るためのポイントは「背景にも気をつけて写真をきれいに撮るべき」とオークション事業部コンテンツ企画部の鈴木宏一PR企画リーダーは言う。「掲載できる写真数に制限があるので、まずはオークションサイトを回ってみて、これはいいな、と思う掲載方法をまねるのがいちばんの早道」。
だからといって、傷が見えないように隠す、新品の写真を使う、などはご法度。その結果、高く売ることができたとしても、落札者から悪い評価をつけられれば問題のある出品者と見られ、その後の出品で敬遠されるようになる。遠回りのようだが、地道に高評価を集めていくことが、高い価格で売るための近道だ。
身の回りの不用品を売ってひととおりコツをつかめば、知り合いから不用品を預かって代行出品をし、販売額の一部を手数料としてもらう、などの発展系も考えられる。
ショップ代わりにオークションを活用することもできる。最近、静かなブームになっているのがハンドメード商品。「手作りのトートバッグや子ども服などの出品が増加している。そこで、09年初頭からハンドメードというカテゴリーを新たに設けた」(鈴木氏)。在庫を持って大量販売をするのがネットショップだとすれば、オークションは一点物をさばく場として活用できる。手芸好きの人にはお勧めだ。