ロンドンにある「日本人サッカー学校」の秘密 「帝京ロンドン学園」はプロも輩出している

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帝京ロンドン学園での授業の様子
東福岡高校の優勝で幕を閉じた、全国高校サッカー選手権大会。連日熱戦が繰り広げられ、スカウト達の視線も熱く降り注いだこの大会から、将来日の丸を背負う選手も出てくるかもしれない。
その一方で、遠く離れたイギリスの地で戦う同年代の選手達がいる。帝京高校に代表される帝京グループの日本人学校、帝京ロンドン学園サッカー部の生徒達だ。近年創設されたサッカーコースが実を結び、日本人学校でありながら所属するバッキンガムシャー州の州大会で優勝、さらには在学中にスペインリーグと契約する生徒を輩出するまでに至った。
なぜ、サッカーの本場イギリスで日本人学校が結果を残せているのか。帝京ロンドン学園サッカー部顧問の末弘健太教諭にその理由を聞いた。

「本場でプレーを」に応えて設置

――まず、帝京ロンドン学園サッカーコース開設の経緯を教えてください。

学園自体は1989年に創設されました。当時は日本からロンドンに駐在される方が多かったため、そういった家庭の子ども向けでしたが、日本からの留学生も当時から受け入れていました。現在は、多くの生徒が日本からの留学生です。

また、サッカーコースの開設は2008年ですが、それ以前からサッカー部自体はあって「本場でサッカーをやりたい」と入学してくる子どもが多かったんです。それならそのニーズに応えようと、サッカーに特化したコースを開設しました。本校の生徒は基本的に寮に入りますが、駐在者の生徒など一部は通学して通う生徒もいます。サッカー部は全員が寮生です。現在、3学年合わせて15人の少数精鋭で部活動を行っています。

――具体的にはどのようなカリキュラムで指導していますか。

午前中は普通科の生徒と同じ授業を、午後からはサッカーコース独自の授業を行っています。具体的には、動画を使ったサッカー戦術の解析や専属のフィジカルトレーナーが個別に組むフィジカルトレーニング、プロ選手を輩出しているアカデミーのイギリス人コーチによるボールトレーニングなど。練習後にはトレーナーがマッサージを行うこともあります。

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