ロンドンにある「日本人サッカー学校」の秘密 「帝京ロンドン学園」はプロも輩出している

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レフェリーに関する授業の様子

――2014年度はイギリスの州大会(日本における県大会)で優勝したそうですね。

自分が顧問に就任する以前の試合で、当時はセレッソ大阪の強化部に現在は勤務している方が顧問でした。試合に勝つことが最大の目標ですので、やはりこういう結果が出たことは学園としても嬉しかったですね。

試合はイギリスだけではなく、スペインやドイツ、日本にも遠征して行うことがありますが、日本で試合をした際に興味深い出来事がありました。自分達のちょっとしたプレー1つ1つにファウルの笛が吹かれて、試合後には相手チームの監督さんからも少しクレームが来てしまったんです。ただ、こちらとしてはいつも通りのプレーをしただけでした。

国際的なサッカー人育成のために

日本とイギリスではジャッジの基準が違うことから、こういうことが起きてしまったんですが、客観的に見てヨーロッパのリーグやW杯のような国際試合はイギリスの基準に近いと感じています。設備ももちろんセールスポイントですが、日本人学校でありながら国際基準の下で高校3年間の競技人生を過ごすことができる、それこそが本校最大の強みであり、イギリスの大会で結果を残すことができる理由だと考えています。

――学園としては、現在の目標は何でしょうか。

プロ選手を輩出していますが、サッカーコースで行っている授業は選手になるためだけではありません。20014年ブラジルW杯で、日本の西村雄一レフェリーがW杯の舞台で主審を務めました。西村氏のような審判や代理人、運営などあらゆる形で日本サッカーに貢献できる国際的なサッカー人材を育成していくことが目標です。現在の部員の中には、多くの日本のサッカー強豪校から誘われながらも、本校への体験入学・練習参加したことですべて断ってイギリスまで来た生徒もいます。体験入学・入部は常時受け付けているので、遠慮せず、門を叩いてほしいです。

カルロス矢吹 作家

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かるろすやぶき

作家。宮崎県生まれ。大学在学中よりグラストンベリーなど海外の音楽フェスティバルで働き始める。日本と海外を往復しながら、週刊誌記事の執筆やラジオ、テレビなどの構成を開始する。コンサートや美術展のプロデュースやCDの編集なども行う。著書に『アムステルダム〜芸術の街を歩く〜』など多数

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