指示の仕方を変えると部下の成長が加速する

経験学習を体得した社員は圧倒的に強い

「任せ方2.0」で、部下は自然に動いてくれる!(写真 : tooru sasaki / PIXTA)

第1回:部下は、なぜ指示どおり仕事をしないのか
第2回:どうすれば部下は指示を聞くようになるのか

 

前回まで、部下にうまく動いてもらうための「任せ方2.0」という新しい接し方をご紹介してきました。「目標咀嚼(そしゃく)」をキーワードに、管理職の皆さんの仕事の任せ方を工夫すれば、部下は自然と動いてくれるのです。そのために、「意義づけ」「つまずきワクチン」「再意義づけ」「自己決定」という4つのステップを見てきました。

今回行った大規模調査を分析すると、この「任せ方2.0」の驚くべき効能がわかりました。それは、「任せ方2.0」を駆使する管理職にマネジメントされている部下は、成長が早くなるというものです。

弊社が東京大学の中原淳准教授と共同で行った350社2800人の調査結果では、「任せ方2.0」を実践している上司とそうでない上司、それぞれの部下の「経験学習の実施度」を比較したところ、統計的な差があることがわかりました。

「経験学習」とは、簡単に言えば「経験から学び、その経験を自らのノウハウにする行為」のことです。「任せ方2.0」を実践すると、部下の成長が加速するのです。

「任せ方2.0」で部下はどう変わるか?

「任せ方2.0実践が部下の成長を加速させる」という結果についてはいくつかの仮説が立てられます。任せ方2.0を実施する場合、適当な仕事の任せ方をした場合と比べ、部下の心境に2つの変化が現れると考えられます。1つ目は、「仕事の自分事化」です。

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