指示の仕方を変えると部下の成長が加速する 経験学習を体得した社員は圧倒的に強い
その結果、管理職から見れば「仕事を任せたくなる部下」になるのです。
こうなると、「任せ方2.0」を起点として、管理職の皆さんと経験学習を習慣化した部下の間で、好循環が起こってきます。管理職が任せ方2.0で仕事を任せると、部下が意義を理解したうえで自然と動く。すると部下の仕事の質が高まり、管理職が手直しやサポートをする手間が少なくなる。同時に、部下は仕事の経験から学び、能力が向上する。管理職はまたその人に仕事を頼みたくなり、新しい仕事を任せる。そして部下はさらに成長する。つまり、「上司は仕事をうまく進めつつ、部下の成長も促進する」という理想的な状態になるのです。
管理職の成長機会もつくり出す
このような好循環が生まれると、部下だけでなく管理職である皆さんにも成長の機会がもたらされることになります。部下に徐々に仕事を任せることができるようになるため、管理職が本来行うべきマネジメント業務や、自分の役職よりも高い視点に立った仕事に着手することができるようになるのです。すると、管理職である皆さん自身にも成長の機会がもたらされます。このように、任せ方を工夫することで、巡り巡って管理職自身にも大きなメリットが出てくるのです。
時に管理職は「部下が思いどおり動かず、自分の仕事がなかなか前に進められない」とすべてを投げ出してしまいたくなる場面がありますが、その突破口はとても身近な「任せ方のひと手間」にあるのかもしれません。任せ方を工夫すれば、部下が仕事を通じて成長するようになります。部下が成長すれば、管理職自身も成長の機会を掴むことができます。
管理職である皆さんが成長すれば、企業全体としても大きなメリットとなります。たかが「任せ方」ととらえていらっしゃる方が多いかもしれませんが、そこには企業を大きく成長させるチャンスが潜んでいるのです。今一度、部下への仕事の任せ方を見直してみてはいかがでしょうか。
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