和服を否定?アカデミーヒルズの対応に波紋 履物の「一律禁止規約」を設けているワケ

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ただ、「問題なのはモノではなくて、あくまでも音」だといい、「雪駄などを履いていても、何らかの形でかかとが固定されてパカパカ音が出ないのであれば、問題はない」と説明。逆に、規約では禁止されていないミュールについて、「音がしていれば注意する場合もある」と述べた。

実際に記者も館内を見学させてもらったが、「マイライブラリーゾーン」と呼ばれるワーキングスペースは、くしゃみひとつすることすらはばかられるような静かな空間で、BGMもかかっていなかった。

一方で、「ライブラリーカフェ」と呼ばれるスペースは、飲食も可能な開放的な空間で、雑談や通話もできる。男性は、この「ライブラリーカフェ」に入ろうとしていたところ、注意を受けたのだ。

規約変更を求める声が大きくなれば、検討も

ずいぶん雰囲気の異なる2つのスペースだが、アカデミーヒルズは、どちらも同じ規約で運営している。その理由について「靴を履き替えるということは基本的にはしないし、ライブラリーカフェがよくて、マイライブラリーゾーンがNGとなると、見張るのは難しい。マイライブラリーゾーンに入る可能性がある方ということで、同じルールでオペレーションしている」と説明した。

着物の愛好家から疑問が提起された「雪駄の着用禁止」ルールだが、このまま変更はされないのだろうか。その点については、「規約の変更を求める声が大きくなれば、検討させていただく可能性はある」という。

規約の書き方についても、アカデミーヒルズの担当者は「充分ではなかったなと考えている。なぜそういう規約がもうけられているのか、充分に表現できていなかった。『静かにご利用いただくためのルール作りです』と書くなど、工夫はできると考えている」と話している。

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