5Gに対応し、カメラの画質などが向上したiPhone 12、12 Proが10月23日に発売された。11月13日には、残る2機種のiPhone 12 mini、12 Pro Maxの登場が控えている。注目されていた初の5G対応iPhoneとあって、コロナ禍の中でも、アップルストア渋谷の店頭はにぎわっていた。デザインを刷新したこともあって、これまでのiPhoneを使ってきたユーザーからも、高い注目を集めそうだ。
一方で、高性能なゆえに、価格は最も安いiPhone 12 miniでも7万4800円(税別、以下同)から。スペックを考えると、ハイエンドモデルで7万円台はリーズブルな一方で、昨年10月の電気通信事業法改正以降は、割引がほとんどなくなってしまったため、相対的に「高い」と感じる人はいるかもしれない。端末価格と料金プランを完全に分ける「分離プラン」が浸透したことで、実質価格も上がってしまった。
だが、ちょっとした裏技を使えば、アップルストアでの価格より安くiPhoneを購入することも可能だ。以前とは異なり、番号ポータビリティでキャリアを移るだけで極端な値引きを受けられる仕組みはなくなってしまったが、購入時にある程度の節約は可能になる。そんな裏技をチェックしていこう。
1.アップルストアで「8000円割引」で買う
iPhoneは、主にキャリアとアップルストアで販売されている。キャリアではSIMロックのかかったキャリア版が、アップルストアや家電量販店ではどのキャリアのSIMカードも使えるSIMフリー版が販売されていると思われがちだが、厳密に言うとそれは間違い。アップルストアもキャリアとの代理店契約を結んでおり、新規契約や機種変更の手続きを行える。料金プランを変更するためだけに、わざわざキャリアのショップを訪れなくてもいいので、手軽だ。
さらに、アップルストアでキャリアの契約をすると、キャンペーンで8000円が割り引かれる。執筆時点で発売中のiPhone 12の64GB版の場合、8万5800円が7万7800円に、iPhone 12 Proの128GB版の場合、10万6800円が9万8800円になる計算だ。iPhone 12に関しては、最安のiPhone 12 miniに近い価格になり、購入のハードルが下がる。
単純な8000円割引に見えるが、キャリアが取り扱うiPhoneの値付けはアップルストアよりも高くなっているため、“キャリア版”と考えると、その割引幅はさらに大きくなる。例えば、iPhone 12の場合、ドコモは9万2160円、KDDIは9万4027円、ソフトバンクは10万800円に設定されており、アップルストアでの価格とは、6360円から1万5000円もの開きがある。最高値のソフトバンクの場合、ソフトバンクで直接購入せず、アップルストアで購入してソフトバンクの契約をするだけで、2万3000円も安くiPhone 12を手に入れられることになる。
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