阪急電鉄「十三」駅の西口を出てしばらく歩く。すると、ねぎ焼き発祥の店で知られる「やまもと」などが軒を連ねる商店街が広がる。キャバクラやピンクサロンの看板を横目に見つつ奥へ進むと、サウナやホテルが点在するエリアに出る。
その一角で目を引くのが、ピンクや淡いブルーのネオンライトが輝くキャバレー「グランドサロン十三」。街を象徴する店である。
「うちはキャバレーですので、ホステスの年齢が少し高めですが、大丈夫ですか」。店の重たいガラス扉を開けると、女性スタッフからそう説明を受けた。
店内の前方にはきらびやかな照明を背景にしたステージがあり、周囲を扇状のボックス席が取り囲む。半円のテーブル、青いソファ、えんじ色のじゅうたんが昭和の雰囲気を醸し出し、1969年開業の歴史を感じさせている。



















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