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最後の歓楽街「十三」、大型再開発の舞台裏。雑多な雰囲気が漂う街で複数の企業が金脈を嗅ぎまわる

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「グランドサロン十三」の外観
大型キャバレーの「グランドサロン十三」。街の象徴的な存在でテレビ取材などが絶えない(写真:編集部撮影)

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大阪・関西万博が開幕する。2030年にはIR(統合型リゾート)が開業。都市再開発も盛り上がりを見せている。55年前の大阪万博をピークに産業基盤が細ってきた関西経済は、かつての勢いを取り戻せるのか。本特集では関西経済界の最前線に迫った。

阪急電鉄「十三」駅の西口を出てしばらく歩く。すると、ねぎ焼き発祥の店で知られる「やまもと」などが軒を連ねる商店街が広がる。キャバクラやピンクサロンの看板を横目に見つつ奥へ進むと、サウナやホテルが点在するエリアに出る。

その一角で目を引くのが、ピンクや淡いブルーのネオンライトが輝くキャバレー「グランドサロン十三」。街を象徴する店である。

「うちはキャバレーですので、ホステスの年齢が少し高めですが、大丈夫ですか」。店の重たいガラス扉を開けると、女性スタッフからそう説明を受けた。

店内の前方にはきらびやかな照明を背景にしたステージがあり、周囲を扇状のボックス席が取り囲む。半円のテーブル、青いソファ、えんじ色のじゅうたんが昭和の雰囲気を醸し出し、1969年開業の歴史を感じさせている。

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