
(写真:kker / PIXTA)
大阪・関西万博が開幕する。2030年にはIR(統合型リゾート)が開業。都市再開発も盛り上がりを見せている。55年前の大阪万博をピークに産業基盤が細ってきた関西経済は、かつての勢いを取り戻せるのか。本特集では関西経済界の最前線に迫った。
京都商工会議所のHP上の「知恵産業研究会報告書」には、「京都の都市特性が生み出す知恵の経営は、近年注目されている『知的な強みを活かした循環型経営』なのである」との記述がある。「京都には大学や研究開発機関が多い。それらを中心としてスタートアップが集積している印象」とオリックス不動産・大阪営業部の佐々木一洋部長は説明する。
スタートアップからグローバル企業に成長しても、京都から本社を移すケースが少ないのも特徴だ。海外の顧客に対して京都企業であることがブランド価値に結び付くと、現地企業は考えているようだ。
時価総額のランキングを見てみると、30年前の「御三家」は京セラ、村田製作所、任天堂。直近の「新御三家」は任天堂、村田製作所、ニデック。そして京セラや島津製作所など30年前もトップ10入りしていた企業が並ぶ。上位陣の顔ぶれが大きく変わっていないことがわかる。
ランキング6|直近の時価総額トップ25
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