秋葉原"少女売春が放置されている街"の真実 本当に「日本のダークサイド」なのか

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――秋葉原は海外からの観光客も目立つエリアだが、なぜこの街でJKビジネスが発展し、未成年を使った性風俗などに発展したのか。

「性風俗店は新宿・池袋など、以前から業者の多い地域があるが、歴史的な背景もあって取り締まりが厳しく、また暴力団が支配する地域もあるため関係者からの”カスリ(売上げ搾取)”で利益を挙げにくい。また街が大きく中心部以外も家賃が高い」

「一方、秋葉原は暴力団にカスリを取られない上、中心街を除けば家賃が安く、独身男性客を集めやすい。実店舗を構える場合も、秋葉原の中心から離れて神田須田町や末広町ならば取り締まりも比較的緩くなり、風俗営業許可も取りやすいため、”秋葉原”のブランドを使って外郭地域でビジネスをしやすいのが理由だろう」

「我々はJK散歩から始まり、様々な指摘を受けて今の業態になった。JKビジネスが児童買春・売春の温床と指摘を受けるようになったのは、そうした風俗業者が秋葉原文化に合流したためだと思う。また、秋葉原に風俗が結びついたことで、他地域から女の子をデリバリーしているところも出てきたことも”秋葉原と風俗”の噂がひとり歩きした原因ではないか」

法的に問題のある店もある

――このカフェや3階にあるコミュニティスペースで女の子と交渉し、店外デートに誘い出せるという噂が根強い。JK散歩を営業していた当時も、女子高生キャストに売春を教唆していたという指摘もある。若い女性の風俗への入り口となっているのではないか。

「見ての通り、密室での会話や着席しての長話などはできない。直接の接触はなく駅との間も送り迎えしている。これは我々自身も経験ない中でJK散歩を始め、結果として女の子を管理しきれなかった反省から来ている。女子高生の採用では、親の同意書などの書類を整備し、女の子への指導で違法行為を行わないよう教えていたが、散歩の場合、カラオケなどの密室に入ってしまうと、その先に行われることまでは管理できない」

「そこで完全に目が届く範囲の業態に変えて今に至っている。違法業者は存在するが、彼らは突如として営業を開始し、噂が広まると店名を変えて転居する。我々は店名も場所も変えず、警察に営業内容を報告しながらやってきた」

――”秋葉原では女子高生からの密着サービスはもちろん、交渉次第で買春が可能”という噂が絶えないのはなぜか。

「女の子の中には脱法風俗を転々とし売春の噂が出ると別の店に移ることを繰り返してる子もいる。他店でそうした営業をしていた子が一時的にJKカフェに勤め、顧客と連絡先を交換した上で辞めて他店舗で密着サービスを売るケースもあった。しかし、そういった法的問題のある店に普通の女子高生は行かない」

――この店のようなJKカフェを入り口に、より稼げる風俗に転籍していくケースも多いのでは?

「まずない。性的なサービスどころか、接触すらなくとも、彼女たちは楽しみながら充分な稼ぎを得ている。我々の店を辞めた後、17歳にもかかわらずJKリフレ店舗内でみかけた子がひとりだけいた。しかし、ほとんどいない。彼女たちがスカウトなどから勧誘されないようにも気をつけている」

「むしろ、我々としては警察に取り締まりを強化して欲しいと考えている。秋葉原周辺には、メイドや女子高生のイメージを使った裏風俗店が生まれては消えている。彼らは明らかに違法営業だ」

 ※ ※ ※

今でもJK散歩やJK撮影会といったサービスに誘う女性は、秋葉原駅周辺に存在する。彼女たちに声をかけると、19~21歳くらいの女の子が多いようだ。中には免許証を見せてくれる子もいた。JK散歩のサービス内容を尋ねると、秋葉原を散歩して交渉次第で一緒にカラオケするだけという子がほとんど。とはいえ、密室に入ってしまえば、その先は客と女の子の交渉次第ということになる。

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