ゲオの動画配信は、「アダルトビデオ」で稼ぐ

50本のAVをラインナップ、毎週10本入れ替え

レンタルや動画配信だけでなく、ライバルは無料のYouTubeや、スマホそのものだと認める、ゲオホールディングスの遠藤結蔵社長
ネットフリックス、アマゾンプライム・ビデオ、dTV……2015年は国内外企業入り乱れての”動画配信”元年だった。この盛り上がりからやや遅れて2016年2月にサービスを始動させるのが、CD・DVDレンタル大手のゲオホールディングスだ。
ゲオはエイベックス・グループ・ホールディングスと協業で、映画・ドラマなど約8万本の動画が月額590円(税別)で見放題になる「ゲオチャンネル」を始める計画。既存の実店舗におけるレンタルサービスと複合した、「ハイブリッドVOD(ビデオ・オン・デマンド)」モデルで先行各社に対抗する。
具体的にはどう戦略を描いているのか。遠藤結蔵社長を直撃した。

エイベックスから話が来た

――動画配信への参入を決めた経緯は。

ゲオとして動画配信をどうするかと考えた時に、3つの選択肢があった。すなわち、1つ目はやらない、2つ目は他社と組んでやる、3つ目はすべて自前でやる。これまでも類似した取り組みをやった経験があり、たとえば2000年ごろにいわゆるガラケー向けの動画配信をやるなどしたが、その経験を踏まえると、「まったくやらない」という選択肢はなかった。

ただし、今後2~3年以内にどれだけ市場が大きくなるかというと、まだ未知数な面が大きい。当面は本業になりそうもないなら、まずどこかと組んでやるのがベスト。そう考えた上で、エイベックスが一番いいパートナーだった。

――どちらが協業を提案したのか。

エイベックス側から2~3年前にお話をいただいた。

――ただ、エイベックスはNTTドコモと合弁で、競合サービスのdTVを展開しているが……。

当社と組むメリットはふたつある。ひとつは、リアルのレンタル店舗でも利用客向けに、動画配信サービスをプロモーションできること。もうひとつは、成人向けコンテンツがあって、月590円という料金を打ち出せることだ。月500円のdTV(税別)と比べると、90円高いが、その差は成人向け分ということで十分訴求できる。

次ページ成人向けは他社がやっていない
人気記事
トピックボードAD
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 会社を変える人材開発の極意
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブルー・オーシャン教育戦略
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
携帯料金は4割下がる?<br>「高い」の根拠を徹底検証

菅官房長官の「4割下げられる」発言の数値的根拠は正当か? やり玉に挙がるキャリア3社の携帯通信料金の解明に担当記者が挑む。結論は「高いとはいえないが、キャリアは儲けすぎ」。取られすぎと感じる人必読の渾身リポート。