秋葉原"少女売春が放置されている街"の真実 本当に「日本のダークサイド」なのか

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海外メディアは日本のポップカルチャーを紹介する傍ら、日本の十代女性が自らを”売り物”にしているとのレポートを、近年繰り返し発表してきた。CNNやBBCなど著名なニュースネットワーク、あるいはYouTubeを中心として配信しているニュースメディアまで、幅広く”日本で十代女性が何らかの性的な商品として販売されている”というニュースを取り上げてきた。

そのうちの一部は、YouTubeなどで視聴が可能だ。このレポート「Schoolgirls for Sale in Japan」では”JK(女子高生)散歩”が取り上げられており、日本の”カワイイ文化”が生み出したダークサイドと伝えている。

日本の女子学生の13%が援助交際?

日本の闇に対し、さらに注目が集まったのが2015年10月のことだ。国連人権理事会で「児童の人身売買・児童売春・児童ポルノ」に関する特別報告者をつとめるマオド・ド・ブーア=ブキッキオ氏が来日。26日には外国人記者クラブでの記者会見も行われ、この中で「日本の女子学生の13%が援助交際を行っている」と発言したのだ。

この発言が真実を指しているならば、確かに日本の闇というに相応しい。しかし、実際にはこの数字に根拠はない。外務省の抗議により、ブーア=ブキッキオ氏が発言を撤回する書簡を日本政府に送付するという出来事が、この後にあった。

しかし、”少女からの性的搾取”が見過ごされていると国連関係者が発信したインパクトは大きかった。ブーア=ブキッキオ氏の発言を機に、世界中にこの種の情報があらためて発信され、なおも止んでいない。以前からこの話題を追いかけているCNNは、日本のアニメやコミックにおける少女をテーマにした性的表現が、問題の温床になっているとの指摘を含む放送を昨年6月に行ったが、その後も秋葉原のメイドストリートと呼ばれる、メイドカフェのビラ配りで有名な地域を頻繁に取材している。

CNNなど海外メディアからの取材を受けた関係者に話を聞くと、取材内容は児童売春に関するもので、児童売春が公然と行われていることが前提の質問だったという。

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