アベンジャーズ(Marvel’s The Avengers)--“新結合”で日本を救え《宿輪純一のシネマ経済学》

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最先端VFX(視覚効果)を駆使した圧倒的な映像に加え、出演者も豪華である。サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、グウィネス・パルトロー、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、ステラン・スカルスガルドなど、名優が並ぶ。このような複数の要素によって幅広い層からの支持を集めているのである。

この個性的なスーパーヒーローたちも最初は衝突し合っている。しかし、司令官の下、しだいに“結合”していき、アベンジャーズの力は倍増していく。

 

 

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現在、欧州、米国、日本の先進国は、低経済成長で、そのためにデフレ状態となり、財政赤字も大きいというニューノーマル(新しい普通の状態)になっているようである。経済成長は、中長期的には人口・資金量・知識(技術やイノベーション)の積で決まるといわれている。この3つの要素の積を増やすのが、成長戦略というわけである。

実は、特に問題が深刻なのは日本ではないかと考えている。日本では少子高齢化も進行しているし、資金量(個人資産量)も減少している。マクロの経済政策である財政政策、金融政策、通貨政策、産業政策のうち、財政政策は世界一の財政赤字国になっている。金融政策もゼロ金利まで行って効き目が落ちてきているし、金融政策は、そもそもの悪いところの改善にはつながらない。通貨政策も諸外国との関係もあり、円高水準是正のための介入はしづらくなっている。

 

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