アベンジャーズ(Marvel’s The Avengers)--“新結合”で日本を救え《宿輪純一のシネマ経済学》

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

 

そこで産業政策、特にその育成のため、知識や技術力の増強、イノベーションの実施が急務ではないか。イノベーションとはオーストリアの経済学者シュンペーターの中心理論で日本語では“新結合”といわれている。まったく新たな組み合わせで結合させ、新しいやり方を導入することである。それが、企業と経済を発展させ新陳代謝(創造的破壊)を促すとしている。まさに、この映画も個性的なスーパーヒーローを“新結合”させて、さらに強くなっている。

筆者も企業戦略の講義のときに、事例として『シネマ経済学』を説明に使用している。筆者はこのシネマ経済学という分野を作った。普段はまったく関係がないと思われている経済と映画を“新結合”させたもので、新しい価値を生み出していると説明している。

さて、この『アベンジャー』、最近のアメコミの映画には多いのだが、エンドロールの途中で席を立ってはいけない。今後の重要なストーリーの頭出しがそこでされることが多いので。

 

 

©2011 MVLFFLLC. TM & ©2011 Marvel. All Rights Reserved.

 


しゅくわ・じゅんいち
博士(経済学)・映画評論家・慶應義塾大学経済学部非常勤講師・ボランティア公開講義「宿輪ゼミ」代表。1987年慶應義塾大学経済学部卒、富士銀行入行。シカゴなど海外勤務などを経て、98年UFJ(三和)銀行に移籍。企画部、UFJホールディングス他に勤務。非常勤講師として、東京大学大学院(3年)、(中国)清華大大学院、上智大学、早稲田大学(5年)等で教鞭。財務省・経産省・外務省等研究会委員を歴任。著書は、『ローマの休日とユーロの謎』(東洋経済新報社)、『通貨経済学入門』・『アジア金融システムの経済学』(以上、日本経済新聞出版社)他多数。公式サイト:http://www.shukuwa.jp/、Twitter:JUNICHISHUKUWA、facebook:junichishukuwa ※本稿の内容はすべて筆者個人の見解に基づくもので、所属する組織のものではありません。

宿輪 純一 帝京大学経済学部教授・博士(経済学)

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

しゅくわ じゅんいち / Junichi Shukuwa

帝京大学経済学部教授・博士(経済学)。1963年生まれ。麻布高校・慶應義塾大学経済学部卒。富士銀行、三和銀行、三菱東京UFJ銀行を経て、2015年より現職。2003年から兼務で東大大学院、早大、慶大等で非常勤講師。財務省・金融庁・経産省・外務省、全銀協等の委員会参加。主な著書に『通貨経済学入門(第2版)』『アジア金融システムの経済学』(日本経済新聞出版社)、『決済インフラ入門〔2020年版〕』(東洋経済新報社)、『円安vs.円高(新版)』『決済システムのすべて(第3版)』『証券決済システムのすべて(第2版)』『金融が支える日本経済』(共著:東洋経済新報社)などがある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事