みなさんは、現在の航空会社が「お客様を察する気持ち」や「ニーズを汲み取る力」を重視していることをご存知なはずです。これからの時代のCAを採用する際は、それらのセンスを重視します。もう、おわかりですね。「なりきりCA」は必要とされていません。
脱「なりきりCA」を宣言し、気付きを行動に移すことからマナーの習得を始めましょう。あなたは1日に何度、笑顔で「おはようございます!」と「自分からの挨拶」をしていますか?
実は、今ビジネスの場面で求められているマナーはここから始まります。「大丈夫です、本番はできますから」とやらない人は多いですが、頭でわかっていることと、そのわかったことを行動で示せることは全く違うのです。
はじめの一歩から徐々にできることを増やし、気付きと行動を結びつけるトレーニングをしていきましょう。CA志望者の多くは勉強好きで、研究熱心ですから、学内の就活セミナーやエアラインスクールなどにも積極的に足を運びます。そこで習得したマナーを、どんどん実践の場で活かし、行動し、最終的には相手のためのマナーができるようになりましょう。
「日常」をマナー習得練習の場に
最後に、筆者からのアドバイスです。筆者はかれこれ27年CA志望者の支援をしていますが、特にここ5〜6年志望者の方々から、「マナーってどうやって習得したらいいのですか?」という、親世代がこれを聞いたらビックリするような質問を度々受けるようになりました。
このような質問をする志望者の多くは、考えをすぐに行動に起こせない、また行動していないので気付くこともできないタイプです。そういう方々は、まず動くことから始めましょう。
たとえば、席を立つときには椅子を「音を立てずに」しまう(ついでに周囲の椅子も同じように整えてから立ち去る)、困っている方には「お手伝いいたしましょうか?」の一声をかける、挨拶から一言返しをする、声をかけられない状況のときは責めて目線を合わせて表情で伝えながら会釈するなど、できることは山のようにあります。
マナーは、「気付き⇒行動の連鎖」です。どんどん人と関わり、気付きを行動にしましょう。現在大学3年生のCA志望者のみなさん、試験まであと半年です。動けていない方は、マナー習得からやり始めてみてはいかがでしょう。きっと本番には、航空会社から求められているマナーを表現できるようになるはずですよ。
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