年末までにやりたい「トヨタの片づけ」家庭編

散らかった家の中が劇的に変わる!

一方で倉庫であれば、使用期限は数十年ということもあるかもしれません。そもそも明確に使用期限が判断できない場合もあり、「いつか使う物」が多くなります。このように、それぞれの場所ごとに、出てくるであろう物の割合は大きく異なります。

「いらない物」「いつか使う物」をどう見極める?

それでは、どのような場所を対象とすればよいでしょうか。もし、明日にでも快適な毎日を過ごしたいというのであれば、冷蔵庫やクローゼットなどの使用頻度が高い場所を対象に。一方で、時間がかかっても大きな成果が欲しいのであれば、使用頻度が低く多くの「いらない物」「いつか使う物」がありそうな場所を対象にするとよいでしょう。

「いらない物」がある場所とは、具体的には、倉庫・押し入れに加えて、目が届きづらい場所です。人は目を背けたい物・隠したい物は、見えない場所に押し込めようとする性質があります。

子どもの頃、点数が悪いテストを引き出しの奥に隠しておいた、あの頃と同じです。だからこそ、目が届きづらい倉庫の奥・クローゼットの上段・開けた時に奥まで見えない引き出しなどには、たくさんの「いらない物」があるのです。ふと手に取った物を「今は使わないけど、捨てるのもなぁ。ひとまず、この引出にでも入れておこう」――こんな体験、あなたにもありますよね?

最も判断が悩ましいのが「いつか使う物」。これはいったい、どうしたらよいでしょうか。まずは曖昧な「いつか」に明確な期限を設けます。たとえば食器。もらい物だけど趣味に合わず、あまり使わない。だから見た目もキレイで、割れもせず、捨てるには忍びない食器。こうした場合、いったん食器棚から別の場所に移して、たとえば1カ月、その食器なしで不都合があるかどうか生活してみてください。もし何も不都合がなければ、それは「いつか使う」ではなく「いつまでたっても使わない」物ということ。この期間設定は物によって様々ですが、試験期間を設けるのは自分を決意させるためのよい材料になります。

② 置き場を決める

次は、置き場を決める、ということです。

ここでの原則は「取り出す時にムリがない」と「よく使う物ほど近くに置く」です。
製造業には動作経済という考え方があります。これは、手を伸ばす・腰をかがめるなど体に負担をかける作業を排除することでスムーズに作業を進めようという考え方です。この考え方を応用して、物の置場を決める際には、あなた自身が取り出す際に極力簡単に取り出せる場所に置いてください。

その際の大前提は、置き場を自由に選べる状態にあること。よくあるのが、簡単に手が届く「一等地」が不要な物で占拠されているため、よく使う物なのに取り出しづらい場所にしか置けないというケース。リビングのテーブルやラックの上に数日前の郵便物や新聞がうず高く積まれ、頻繁に使うメガネや携帯電話が置きづらいという経験はないでしょうか。正しい置き場を確保するためにも、確実に「いらない物」を捨てましょう。

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