インドのスズキ工場で暴動発生し、インド人人事部長死亡--背景には人事処遇への根深い不満か?

 

最終的には、首謀した労組幹部達に退職金を上積みして退職させ、紛争は終結した。今年2月には、問題となった新労組を、公認労組として登録し、労使関係を再出発させたが、その後も新労組側が「賃金改定で基本給5倍」など要求はエスカレート、関係改善は進まなかった。

先月には地元ハリヤナ州政府から「労組への対応が労働争議法に違反する」として同社が訴えられるなど、中立的立場で仲裁する州政府との関係も微妙になっていた矢先に、今回の大規模暴動を迎えている。

スズキの業績の影響は不明だが、問題となっているマネサール工場は、年産55万台。人気車種の「スイフト」などを生産しており、昨年は8万3000台の生産ロスに繋がった。長引けばスズキ本体にも影響を及ぼしかねない。日本企業にとって、インドにおける労務管理の難しさを改めて認識させる事態となっている。

※写真はイメージです。本文とは関係ありません。

(ネクストマーケット・リサーチ代表:須貝信一)

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