義母と同居される前の徳子様が、義母に優しい人であったことは、よくわかりました。
50代という若い母親を、新居の購入と同時に同居に誘われたのですね。あなたが大好きな、優しいご夫君のお気持ちをくんだこともあったでしょうが、あなたの義母への思いやりがなければ、あり得ない話でした。
2世帯同居は、可能なら避けるべし
ところで私は声を大にして申し上げたいのですが、よほどの事情がない限り、2世帯の同居は反対です。それぞれはいい人たちなのに、同居することで相手の習慣が神経に触ったり、見なくてもよい欠点が見え、言わなくともよい言葉で傷つけあうことが起こるからです。徳子様も、義母と同居しなかったら、そこまで義母を嫌うことはなかったでしょう?
しかしあなたの義母は、自営業と言えど生活は成り立たず、随分援助をしてこられたそうですね。その慢性的な家賃の滞納などを考えて、同居する判断が働いたものと思われます。しかし結婚当初は別居で、親を気にしなくてよい生活スタイルができあがってからの同居は、最初からの同居以上に難しいのです。
ちょっと世間を見渡せば、それは判断できることでしたが、よほど人間関係に恵まれて、これまで来られたようですね。繰り返しになりますが、それぞれはいい人なのに、嫁と姑はその間柄になると、まして同居すると縺れやすいという不思議な関係なのです。
優しさと思いやりで決断されたあなたに、このように申し上げるのは残念ですが、もっと慎重に判断するべきでした。でも、もう始まったことですから、今後について考えてみたいと思います。
あなたは夫婦仲は円満だと仰います。現在の、あなたの大好きな優しい夫君も同じ気持ちでしょうか?
義母は中卒なのですね。それにはそれ相当の事情がおありだったわけで、それにもかかわらず、あなたの不満もしっかりと受け止めてくれる優しい息子を育てた方ですね。私の友人にも中卒の人はたくさんおられますが、普段はそれを意識することはありません。むしろ高校へいけなかった悔しさをバネに、それ以外の勉強をしっかりするなど、尊敬できる人がいっぱいいます。高学歴でそれを鼻にかける人より、ずっと魅力的な人が多いです。
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