就活生は「育休制度」の中身も押さえておこう

サイボウズ、ダイキンは何がスゴイのか

「いまから10年前、2005年に離職率が28%まで高まり、4人に1人が辞めるという状況になりました。そこで『社員にいかに自社で長く活躍してもらうか?』というテーマについて真剣に考え、様々なサポート制度を導入したのです。結果、離職率は4%台まで低下しています」と話すのは、事業支援本部人事部の青野誠マネージャー。

当時は、法定の範囲内での産休・育休だけで、女性にとって働きづらい職場だったようです。ところが、制度の後押しもあって女性は増え続け、2015年度の新卒入社は女性のほうが多くなりました。

「育児休暇制度の利用者は43名。現在も13名が使っています。各従業員で休暇期間は異なりますが、4年8カ月後に復職したのが最長です。1人で2回使ったケースもあります」(青野さん)。

保育所の確保は復職に当たっての大きな壁。待機児童の多さからもわかるように、見つけるのは困難を極めます。入園できなかったことで会社を辞めるケースも目立ちますが、サイボウズの場合は最長6年の休暇期間なので、焦らずじっくりと探すことができ、その間は育児にも専念できるといいます。

青野さんと同じく人事部勤務で、採用・研修担当の中澤智香さんもその一人。2010年10月に第一子の出産を機に産休・育休を取得、1年後には戻る予定だったが、保育所が見つからず期間延長を余儀なくされることに。さらにその間、第二子にも恵まれ12年6月に出産、13年4月に二児の保育園が決まり、同月末から復職することになりました。休暇制度を2年半取得したことになります。

「保育所が決まらず困りましたが、最長6年間取得できる安心感があったことは確か。二人目もできたので、子育てしつつ、二人一緒に保育園に入るタイミングで復職すればいいと考えました。制度も手伝い、落ち着いてライフプランを決めることができました」(中澤さん)

ライフスタイルに合わせて働き方を選択

サイボウズでは、ライフスタイルの変化に合わせて働きかたを選択できる「選択型人事制度」を2007年から採用しています。これは、育児、介護に限らず通学や健康など個人の事情に応じて、勤務時間や場所を9種類から選べるというもの。「オフィスで短時間勤務をしたい」「自宅など場所を縛られずに長時間働きたい」というように、社員のニーズに限りなく応えてくれる制度設計になっているようです。

「社員ひとりひとりの個性や置かれた状況は異なり、100人いれば100通りのプランがあっても良いはず。それを制度に落とし込みました」(青野さん)。中澤さんの場合、復帰面談で、上長、総務担当者と話し合い、ワークスタイルを決定。現在はオフィスで9時から17時まで勤務し、その後はお子さんを保育所に迎えにいくという毎日。「これからは子どもの成長に応じて、フレキシブルに選んでいけばいいと考えています」(青野さん)。

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