グリー、「E3大型出展」の狙い 開発会社の参入を促し、多様なゲームを展開へ
ソーシャルゲーム最大手のグリーは、6月5日から7日に米国ロサンゼルスで開催された、世界最大級のコンピュータゲーム見本市・E3(Electronic Entertainment Expo)に初出展した。家庭用ゲーム機を主体としたゲーム会社が多く出展するE3で、純粋なソーシャルゲーム会社は全201社のうち、グリーのみ。グリーがE3への出展を決めた狙いはどこにあるのか。グローバルPRチームの責任者である、露崎俊一郎氏に聞いた。
--初出展の狙いは。
5月23日に、SNS「GREE」と昨年4月に買収したOpenFeint社のスマートフォン向けソーシャルゲームプラットフォームを統一し、世界共通の「GREE Platform」を開始した。だが、現在、「GREE Platform」で展開しているゲームタイトルはまだ5、6タイトルのみ。
年末には外部の開発会社(SAP=ソーシャル・アプリケーション・プロバイダー)が提供するタイトルを含め、50~60タイトルに引き上げたいと考えている。今回の出展は、米国でグリーの知名度を上げ、SAPに「GREE Platform」への提供を促す狙いがある。実際に商談の引き合いも多く、出展の手応えを感じている。
■露崎俊一郎氏
--出展しているタイトルの本数や中身は。
全部で25タイトルを展示しており、そのうち内製タイトルが13、SAPのタイトルが12ある。内製タイトルの中には、日本で知名度の高い「探検ドリランド」(米国では6月から「Driland」としてリリース、タイトル横写真)や「海賊王国コロンブス」の英語版が含まれている。
日本では現在2000タイトル近く提供しており、9割以上がSAPのタイトルだ。そのため日本と同様、SAPのタイトル数を増やすことが、海外で収益を上げるための非常に重要なポイントだと考えている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら