東大卒の教育ライターが明かす、東大推薦入学者だけに与えられる"特権"の正体

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東京大学では、通常「○○学部」での募集を行っておらず、合格者は全員「教養学部前期課程」に振り分けられます。これは、東京都目黒区にある「駒場キャンパス」にて開講される学際型カリキュラムであり、文系入学者が生物や工学の授業を取ったり、理系入学者が経済学や歴史学の授業を取ったりと、かなり自由に履修を組めるのが特徴です。

さらに、入学時の学類区分によって異なる必修科目は、文系入学者でも理数が必修であるなど、「文系・理系にこだわらず学問に取り組んでほしい」とする東大側の思惑が見えてきます。

そうして2年生までを教養学部で過ごした学生たちは、3年生から「文学部」「理学部」など専門課程に進学していきます。

そして、文理横断を掲げる東大では、仮に理系で入学しても文学部や法学部など文系学部に進学可能。つまり、「高校までは理系だったけれど、大学で人文社会学の面白さに目覚めた!」など興味が広がった学生にも、進路を定めなおすチャンスが与えられるのです。これを「進学振り分け」(通称“進振り”)と呼びます。

学部進学の可否を決めるのは、授業の成績

ここまでを見ると「なんて素晴らしい制度なのだ!」と感動したくなりますが、世の中うまい話ばかりではありません。これだけでは、医学部や法学部など、一部の人気学部に学生が殺到してしまいます。

そこで、学部進学の可否を決めるのが、授業の成績。大学で受けた全ての授業の点数から算出された「平均点」によって、進学可否が決まるのです。

だからこそ、大学受験を勝ち抜いてきた東大生たちは、ここでまた受験勉強に明け暮れることになります。人気学部のボーダーは80点台(東大生の上位30%以上)と高いのに対して、定員割れして実質ボーダーフリーとなる学部学科もあるなど、大変偏っているのが特徴。

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