10年振りに改訂する「新TOEIC」攻略のツボ 今までのテクニックではもう解けない
リスニングとリーディングそれぞれの主な変更点は以下のとおりだ。
肝は「自然な英語」と「全体への理解」
それでは山内氏が作成した想定問答を見ていこう。まずリスニングのパート3(会話問題)。従来と新テストの違いの一例は、以下のとおりだ(赤字が特に変更される部分)。
従来のテストでは、ひとりあたりの会話が長いが、「日常ではひとりが一方的にそんなに長い文章を話すことはない」(山内氏)。新テストでは、相づちを打ちながら、細かい話のやりとりをするなど、より自然な英会話に近づく。
一方、設問も従来のものに、以下のAfterのような問いが加わる。
「Oh yah?」は驚きや賛成、疑問などさまざまな感情を表す際に使われる。従来のように断片的な単語だけを聞き取っても解答はできず、前後の文脈や場の空気を踏まえ、会話文には明示されない話し手の意図を推し量る必要がある。「会話全体の内容を理解しないと解けない問題」(山内氏)である。
以上のように、新TOEICの肝は「自然な英語」かつ「全体への理解」の2つである。形式的な“あまり使えない”英語から、会話全体を踏まえてメッセージをやりとりする“使える英語”への進化を、TOEICは狙っているのだ。
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