レアアースで揺さぶる中国に対抗できるのか? 日本が握る"代替困難"な製品の正体

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● EUVマスク欠陥検査装置(レーザーテック)
AIなどに使う最先端のチップの設計図である「マスク」の傷をチェックする検査装置。レーザーテックの欠陥検査装置はサムスンやTSMCでも使われており、これがないと最先端のAIチップは作れないと言われる。世界シェア約100%ともいわれる。

● EUV用コーター・デベロッパー(東京エレクトロン)
露光装置と一体化して、感光材を塗る装置。塗布現像装置とも言われるが、世界シェアは90%以上と言われている。同社の装置がなければ、最先端の微細なチップを製造できないとされる。

半導体製造以外の分野でも突出する日本の技術

この他にも、EUVの「高性能フォトレジスト(感光材)」も、日本企業の高い技術として知られている。純度が圧倒的に高く、中国企業による代替が最も難しい分野のひとつだ。「信越化学」や「JSR」「東京応化工業」といった会社がこの技術を持っており、トータルすると90%以上の世界シェアを持っていると言われている。

この他にも、世界シェア90%以上と言うわけではないが、大きなシェアを持っている製品や技術は数多くある。例えば、京都府京都市を拠点とする「TOWA」は半導体のモールディング装置(樹脂封止装置)で世界トップシェア(約6割)を誇る。半導体チップを保護するため、樹脂で封印する工程を担うモールディング装置は、40年以上に渡って独自技術を維持してきた。一方「ディスコ」は、半導体の「後工程」におけるウェハーの切断・研削などに使われ、非常に高い精度が求められる「精密加工装置」を製造しており、その世界シェアは80%とも言われる。

日本は医療用製品の分野でも、特化したシェアを持つ製品や技術が存在している。例えば、眼科用ナイフ・縫合針、内視鏡や外科・手術用ロボット、人工関節といった分野では、日本企業が開発した製品は世界的に大きなシェアを持っている。カメラや繊維といった分野でも、日本企業が世界のトップシェアを持つ製品や技術は数多くある。

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