承認の話となると、通常、結果だけでなくプロセスを認めることと言われます。例えば、「テストで90点取ったね、すごいね」という結果の承認だけでなく、「毎日30分勉強する習慣がついたね」「わからない問題を自分で調べようとしていたね」という具体的なプロセスの承認が大切だと。
もちろん、筆者はこれはこれで悪くないと思いますが、これまで37年間の指導経験から言えば、どこか違和感を覚えます。なぜなら、結果よりプロセスが大切と言い、そのプロセスを親が具体的に言いますが、それが子どもにとって、すごいことと思えず、逆に別の部分を認めてもらえていないというケースが多々あるからなのです。
確かに、結果だけを認められると、子どもは結果を出すことだけに執着し、失敗を恐れるようになります。プロセスを認められると、失敗も学びの一部として受け入れられるようになり、挑戦する勇気が生まれることは確かです。そのためには、プロセスの承認は「具体的でないほうがいい」というのが私の結論です。つまり、ぼかすのです。
例えば、「いい感じだね〜」「その調子〜」「さすが〜」「わ、すごいね〜」という言葉です。これらの言葉を筆者は「子どもの自己肯定感を高める10の魔法の言葉」として提唱していますが、いずれも具体的でなく、ぼかしています。すると子どもは、そのぼかした部分から、自分で勝手に自分の認めてもらいたい部分に焦点を合わせてきます。
だから、効果が出るのです。おそらく、この考え方は他の教育者は誰も言っていないと思います。教科書通りの定型的なやり取りをそのまま推奨しているのではないかと思います。しかし、実際に試してみると、こちらのほうが、子どもの心が動くことがわかると思います。
子どもの素朴な疑問に丁寧に向き合う
子どもは本来、学ぶことが好きな存在です。幼児が次々と新しいことを覚えていく様子を見れば、それは明らかでしょう。しかし、学校教育が進むにつれて、多くの子どもが学ぶ楽しさを失っていきます。


















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