自宅で浪人をすることを決めた遠山さんは、Z会の参考書を中心に勉強を重ねます。
体力的にも問題なく勉強ができるようになったこの年。うつが再発しないように現役時代と同じ1日6時間くらいの勉強でしたが、浪人当初の想定通り、成績が上がっていきました。
「東大受験生は基本的にみんな駿台と河合塾の東大の冠模試を夏と秋に2回ずつ受けますが、自分は体力的にきついと思ったので駿台だけ受けました。夏も秋もC判定でしたが、秋はマークがずれていた部分もあるので、それを加味するとB判定にはなると思います」
こうしてこの年の共通テストでは9割を確保。東大以外に受験した早稲田大学と共通テスト利用で出願したMARCHの数校にも合格します。
そして二次試験を終え、無事、東京大学の文科3類に合格することができました。
「受からないとは思ってなかったけど、今までの人生で全然何かをして成功したことがなかったので、自分が合格している未来が想像できませんでした。だから合格がわかった時はすごくびっくりしましたね」
久しぶりの対面授業「時間は長いけど、授業は面白い」
こうして東京大学の文科3類に合格した遠山さんは現在1年生。久しぶりに対面で授業を受けることになったものの、「授業時間の90分は長いなと思いますが、授業はとても面白いです」と語ります。
浪人してよかったことを聞くと、「自信が持てるようになった」、「性格が丸くなった」、頑張れた理由については「母が色々とサポートしてくれたからそのおかげだと思う」と語ってくれました。
「自分の場合は、本当に浪人してよかったと思います。高3の時も文系に絞ればそこそこ成績はよかったですが、浪人してなかったら人生で頑張った経験もなく、自分に自信を持つこともなかっただろうなと思います。ちゃんと努力した経験や、精神的に追い詰められる経験もできたので、同じような境遇の人の気持ちもわかるようになったのもとても良かったですね。人に寛容になった気がします。
浪人していた頃は将来研究者になりたいと思っていましたし、いろいろ悩んでいたので哲学が向いているんじゃないかと思って文科3類に進んだのですが、そうでもない気がしてきました。
今は人権をキーワードに現代の社会問題を幅広く学んでいく川人ゼミでの活動を頑張っていますが、勉強をしながら、何の分野が向いているのかをぼちぼち見つけていければいいなと思っています」
大きな苦難を乗り越えて、小学校時代の目標を叶えた遠山さん。彼女ならきっと、どんな道に進もうとも、先は明るいと感じることができました。
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