中高6年間の勉強ほぼゼロから東大へ。通信制高校出身の彼女を救った「うつ病の診断」と薬の力

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周囲に関係者はいなかったものの、遠山さんは小学生の時から東京大学に行けたらいいなと考えていたそうです。

「小学5年生の時に1回だけ模試を受けて、その結果がすごくよかったんです。その時に先生に『もしかしたら東大に行けるかもね』と言われたから、もし行けるなら行きたいなと思い始めました。ただ、中学の範囲を熱心にやっていた一過性の勉強ブームも高校2〜3年生になったら終わっていて、たまに英語の動画を見るくらいでほぼ何も勉強はしていませんでした」

最高学年になっても一向に受験勉強ができなかった遠山さん。流石におかしいと思い、1度病院に行ってみたところ、うつの診断を受けます。しかし、そこで処方された薬を飲んでいると、世界が変わったそうです。

「夏ごろに診断されて、薬を飲み始めました。最初の2~3カ月は薬の副作用で眠気が結構あったのでずっと寝ていました。ただ、その時期が終わったらシャキッとし出して、勉強できる状態になりました。

薬を飲んだからと言って、中学から6年間ほぼ何もしていない人の勉強体力はたかが知れていて、あまりできていないのですが、6時間くらいはできるようになりました」

模試は秋に1度受けたそうですが、E判定の中でも下から200人に入るくらいのEで、東大に行くには絶望的だったそうです。彼女はもう、この年すでに浪人することを決めていたのでどの大学にも出願しませんでした。

みるみる学力が上がった浪人時代

浪人しようと思った理由を聞くと、「受験するのにほとんど何の勉強もしていなかったので、1年間勉強できるようになった今の状態で頑張ったら学力が結構伸びるんじゃないかと思ったから」と語ってくれました。

「中・高で積み上げてきたものがないので、うつ病のせいだとわかっていても自分は怠惰でダメな人間だという思いが抜けませんでした。

かと言って最初から諦めて、自分の身の丈に合いそうな進路を探すのはなんか違うなって気がしたので、最初に行きたいと思った東大を目指して頑張ろうと思っていました。なぜ東大にこだわったのかはよくわからないけど、受かれば自分に自信を持てると思ったのではないでしょうか」

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