中高6年間の勉強ほぼゼロから東大へ。通信制高校出身の彼女を救った「うつ病の診断」と薬の力

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遠山さんは東京都に生まれ育ちました。両親はともに大学院を出ている公務員で転勤が多く、小学校のときは北海道から名古屋まで、2年おきに転校していました。

小さい頃の遠山さんは、植物がとても好きでした。

「人とあまり遊ばない子どもでしたが、植物園に行ったり、植物図鑑を覚えたりしていた記憶があります」

転校のたびに進度が異なるものの、全教科満遍なく成績はよかったため、小学校時代の勉強ではそこまで苦労した記憶がないという遠山さん。中学受験があまり活発でない地域だったため、中学は公立中学校に進学します。

しかし、中学に上がってから集中力がなくなり、授業を聞くことができなくなってきたと語ります。それが、彼女の学生生活を苦しめる、うつとの戦いの始まりでした。

“うつ”との戦いが始まる

「はっきりと言えませんが、小学校の高学年の時からおかしな言動とか、小児うつに当てはまる症状が出ていたと思うので、この時からうつが始まっていたのだと思います。

原因に関しては、転勤で環境が変わる生活が性格に合っていなかったのだろうなと思います。ただ、何かショックなことがあって急に何もできなくなったというようなはっきりした症状じゃなくて、無理をしたら学校に行けるけど、すごくつらいという感じだったので、やる気がないこととの区別がつかなかったのです。

それで高校3年生でうつと診断されるまでは病気だと気づきませんでした。学校には、中1の2学期くらいからほとんど行けなくなりました」

当時は要因こそわからなかったものの、学校に全く行けなくなったという中学生当時の遠山さん。

そのまま中学3年生まで進んだ遠山さんは、高校に行く体力がないと感じていたことから、通学制の高校ではなく、通信制高校であるN高等学校に進学する決意をしました。

「高校に入ってからは、動画教材を見なければいけないのですがそれもほとんど内容を確認していませんでした。進路のことはまだまったく考えていませんでしたが、流石に中学の勉強はやらなければと思い、市が出していた中学校の勉強ができるネットのサービスを使って、理科・社会以外の中学の勉強の範囲を1年生のときに終わらせました」

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