アメリカによるベネズエラ攻撃は台湾や南シナ海を自国領土と主張する中国にとって追い風に、では早期の台湾侵攻の可能性はあるか
4日には中国国営新華社が、米軍による攻撃を「露骨な覇権主義的振る舞い」と断じた上で「米国の侵略は、いわゆる『ルールに基づく国際秩序』という米国が口にする言葉が、実は『米国の利益に基づく略奪的な秩序』に過ぎないという事実を、よりはっきりと誰にも認識させた」と付け加えた。
侵攻の現実味
中国は台湾に対する圧力を強め、先週には台湾を取り囲む海域で過去最大規模の軍事演習を実施。実際の紛争時に台湾への外部支援を遮断する力があると誇示した。
それでも複数の専門家は、中国がベネズエラ情勢を利用して、すぐに台湾攻撃をエスカレートさせるとは予想していない。
北京の人民大学で国際関係論の教授を務める石英紅氏は「台湾制圧は、発展途上でなお不十分な中国の能力にかかっており、遠く離れた大陸でトランプ氏が何をしたかとは関係がない」と話す。
アジア・ソサエティーで中国政治を研究するニール・トーマス氏は、中国は台湾を内政問題とみなしているので、台湾海峡における軍事行動の先例として、米軍によるベネズエラ攻撃を引き合いに出す公算は乏しいと想定した。
トーマス氏は「中国は平和、発展、道義的リーダーシップを掲げる自らの立場を米国と明確に対比し、アピールしたい」と述べ、習氏はベネズエラを気にしていないが、この問題が米国を泥沼に引きずり込むことを期待するとみている。
台湾与党の有力議員で、国会の外交・防衛委員会に所属する王定宇氏は、中国が米国の例にならって台湾を攻撃するという見方を否定。「中国は台湾への敵意を欠いたことはない。だが(侵攻の)実行が可能な手段を持ち合わせていない。中国は米国ではないし、台湾もベネズエラではない。もし中国が本当に侵攻できるなら、とっくに実行していた」と強調した。
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