米アドビシステムズ社が米英独仏日の5カ国で実施した調査によると、「最もクリエーティブな国」として日本を挙げた人が36%で最も多いことがわかった。2位である米国の26%を10ポイント上回っている。この「クリエーティビティ(創造性)に関する意識調査」は2012年3~4月に各国1000人、合計5000人の18歳以上を対象に行われたもの。
日本を最もクリエーティブであると考える人の割合は、英国、ドイツがそれぞれ40%、フランスが37%で、欧州勢の評価が高い。米国は自国を最もクリエーティブであると考えているが、これに続くのが日本だった。一方、日本人が最もクリエーティブな国と考えているのは米国で39%。自身は26%にとどまり、調査5カ国中最も低かった。
同様に、最もクリエーティブな都市を尋ねた質問では東京が1位となった。東京は、日本以外の4カ国でトップだったのに対し、日本ではニューヨークに次ぐ2位。また、自らを「クリエーティブである」と選択した人の割合(複数回答)はトップの米国が52%だったのに対し、日本は19%と3倍近い開きがあった。
各国とも76~85%の回答者が、クリエーティビティが経済成長促進のカギであると認識している。デフレや競争力低下など経済低迷が話題となりがちだが、海外の日本に対する評価は、われわれが考えている以上にまだ高いようだ。
(データ事業局「気になる数字」調査班 =週刊東洋経済2012年6月2日号)
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