41.5%-上位1割の貯蓄額が全体に占める割合

今週の「気になる数字」


 日本でも少数に富が集中している傾向が明らかになった。2人以上の世帯で、4000万円以上の貯蓄をしているのは全体の10.2%だが、その層の貯蓄額は貯蓄全体の41.5%を占める。一方、貯蓄高が500万円未満の世帯は全体の32.8%と最も多いが、その貯蓄額は貯蓄全体の3.8%にすぎない。総務省「家計調査(貯蓄・負債編)」2011年平均の集計結果だ。

 2人以上世帯の1世帯当たり平均貯蓄額は1664万円。また、金額の低い世帯(ゼロを除く)から順に並べて中央に当たる値は991万円となった。両者が大きく異なるのは各世帯間の貯蓄額の差が大きいためだが、それは拡大しつつあるようだ。10年前の02年と比較すると、貯蓄高が500万円未満の世帯の割合は4.1ポイント上昇したが、貯蓄全体に占める割合は3.8%で変わらず。一方、貯蓄高4000万円以上の世帯の割合は0.3ポイントの微増だったが、貯蓄全体に占める割合は1.9ポイント増と上昇幅が大きい。

勤労者世帯を見ると、59歳までは年齢が上がるほど年収は増加し、それに伴い貯蓄高も上昇。勤労者全体の年収、貯蓄額はともに10年前より減少したが、特に最若年層である30歳未満の貯蓄額は22.6%減と、減り具合は他世代よりず抜けて大きい。世界各地で起きている所得や資産の格差問題は、日本では世代間の格差として表れつつあるようだ。

(「気になる数字」調査班=週刊東洋経済2012年6月16日号)

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