考えられるのは、①忠誠文書(NSSに書かれているとおりにやります!)、②抵抗文書(どうせ上の連中はわかりゃしない、と従来路線で骨抜きにしてしまう)、③玉虫色文書(抽象的表現でお茶を濁す)の3通りである。どれになってもろくなことにならないだろう。
欧州側としてはどうするか。来年、どんなNDSが出てくるかわからないのなら、FT紙の言うとおり、「アメリカ離れ」を覚悟するしかあるまい。必要なのはウクライナ戦争の「再定義」である。アメリカの支援抜きでもNATOが耐えられるように、欧州が壊れなくて済むように、そしてウクライナを折れさせないように。
今後、欧州で「対ロシア政策の中心」を担うのは?
われわれは欧州というと、ついドイツ、フランスやイギリスなどの「大国」にばかり目が行ってしまう。しかし、欧州でロシアとの最前線に立っているのはポーランドであり、バルト3国である。そして北欧の国々も、長らくロシアの脅威と対峙してきた歴史がある。彼らの発想からいえば、「ロシアとの戦いは勝てなくてもいい。管理できればそれでいい」ということになる。今後は彼らが対ロ政策の中心となるのではないか。
ここにちょっと面白いデータがある。今年は金価格が大幅に上昇したが、どの国の中央銀行がもっとも金を買ったかを調べてみた(「World Gold Council」の資料から)。
ものの見事に、東欧からロシア圏の国々が上位に来ている。彼らは「本気で」地政学リスクに備えているのではないだろうか。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら