姿かたちは似ていても能力はケタちがい
僕たちが普段「神」という単語を使うときのタイプは、大きく分けて3つある。便宜上、それぞれをA、B、Cに分類してみよう。
まずCは3つの中で人間と似た外見をしたもっとも具体的なタイプで、人間とはケタちがいの能力を持つ存在としての神さまのことだ。ギリシア・ローマ神話のゼウスやアポロン、ディオニソスなどがこれに属する。
またヴェーダ(サンスクリット語で知識や知恵、悟りを意味する)神話では、太陽の神ミトラや火の神アグニ、雷の神インドラなどがこれに当てはまる。彼らは超越的な能力者としての神さまだ。
次にBは宇宙と世界の創造主であり、唯一の支配者としての神さまだ。『旧約』の神さまであるヤハウェ、エホバ、アッラーなんかがここに属する。それから中国神話の盤古(ばんこ)とゾロアスター教のアフラ・マズダーがこれに当てはまる。
ヴェーダ神話には空と大地、太陽と空を創造し、神々の上に君臨する唯一神のプラジャーパティと万物をつくった神であるヴィシュヴァカルマンが登場する。




















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