60代「団塊」の財布は、この3つでこじ開けろ! 「普段は1円も使いたくない」けど、弱点がある

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団塊消費のひとつめの急所は、「孫」です。心当たりのある読者も多いかもしれませんが、「孫消費」が大きなねらい目です。

団塊消費の3つのツボ

1.孫消費――「カネ」も出すけど「口」も出す

団塊世代の祖父母をよく見てみてください。リタイアしたものの、まだまだ元気という人が多いのではないでしょうか。

今の60代は、これまでの「いたわるべきお年寄り」ではなく、「元気でカネも時間もあるエルダー」です。一方、団塊世代の息子、娘たち世代は30~40代を中心に、今いちばんの働き盛り。しかも、子育てが忙しい世代です。

「元気でカネも時間もあるお年寄り」と「夫婦ともに働き盛りで子育ても忙しい息子、娘たち」。その組み合わせから、「孫育て・孫ケア」という新しい役割が、団塊世代に求められています。つまり、60代が「年寄りとしていたわられる」対象ではなく、忙しい子育てママを積極的に支援する「助っ人」として活躍する時代になっているのです。

保育園へのお迎えから、お稽古ごとの送り迎え、週末はレジャーに連れ出すなど、日常的に孫と関わり、さまざまなことを教え、自分自身も楽しむ。そのための「孫消費」は厭いません。孫と友達の「孫友」なのです。

ただし、団塊世代の特徴は、「カネも出すけど、口も出す」こと。たんにおカネをあげるだけでなく、孫の服を自分で選んでファッションコーディネートを楽しんだりと、いろいろ口を挟んでくるのが団塊世代の祖父母たちです。

祖父母が孫へ教育費として預ける金融商品「教育資金贈与信託」が2014年6月までに5000億円を突破したと報じられましたが、金銭も含めて孫育てに参画するのが、今の団塊世代です。

2.仲間消費――何かと「仲間」でつるむのが大好き

戦後世代の中で、「団塊世代ほど仲間好きで、いつも仲間でつるみたがる人はいない」と言っても過言ではありません。それには「共に長髪にしてフォークソングを歌った」ことや「つねに新しい文化を共有しつつ育った」ことも影響しています。

団塊世代に「今後旅行に行きたい相手」について調査したところ、「同世代のプライベートな友人」と答えた人が、「夫婦」「子ども」に次いで3番目に多いことがわかりました。

団塊女性たちも、若いときに「アンノン族」と呼ばれた世代。女同士で旅を楽しむスタイルは変わらないどころか、時間の余裕ができた現在、いっそう盛り上がりを見せています。

鎌倉、京都、金沢などへ「女子仲間の旅」を楽しむ。連れ立って話題のスイーツ店や地元の有名レストランで味覚と会話を堪能する。そんな団塊女性が増えています。

男性の場合は、趣味を介して同世代の仲間と集ったり、世代を振り返って共感し合える音楽や映画などを楽しむライフスタイルが、今後ますます増えていきそうです。

バイク、カメラ、ジャズライブ、フォーク酒場、おやじバンド、釣り、そば打ちなどといった「こだわり」「趣味」「時代的共感」を通して、同世代の仲間たちと集うものがねらい目です。

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