睡眠の改善、自律神経の安定化、認知機能の向上…科学が証明した鯨肉成分「バレニン」の摂り方――おいしく食べる調理法、購入先も

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鯨肉の効果についてはまだ研究段階で、どれくらいの量を摂ればいいかなど、わかっていないことも多い。ただ、塩田さんによると、より健康効果を高めるには、習慣的に食生活に鯨肉を取り入れ、軽い運動と組み合わせることだという。

「鯨肉は高タンパク・低脂肪でバランスのよい食材です。子どもから高齢者まで安心して食べられるのも魅力の1つでしょう」(塩田さん)

どこで買える? どう食べる?

いざ「鯨肉を食べてみよう!」と思っても、スーパーでもあまり見かけず手に入れづらい。また、どのように調理すればよいかも悩むところだ。

現在は、主にインターネット通販で鯨肉の冷凍品が手に入るほか、専門店でも販売されている。

調理法については、加熱せずとも食べられることから、刺身、カルパッチョ、ユッケなど生のままのメニューでも楽しめる。ちなみに、バレニンは加熱による損失が少ないため、調理方法の自由度も高く、ローストやステーキ、鍋などで食べるという方法もある。

冒頭に登場した一乃谷の店主、谷さんによると、赤身肉は脂肪分が少ないので刺身や揚げ物に、さえずり(舌)は珍味なので煮物やおでん、本皮は脂肪があるので、刺身やおでん、鍋に向いている、という。冷凍の鯨肉を買い求めた場合、解凍する際は、冷蔵庫でゆっくり行うほうが味が落ちないという。

「今の鯨肉は臭みがなく、おいしいんですよ。若い人たちにも食べてもらいたい」(谷さん)

昭和世代は、クジラといえば学校給食での竜田揚げが定番だったが、今、ネットには鯨料理のレシピがたくさん紹介されている。さまざまな調理法で楽しむとまた異なった魅力が感じられそうだ。

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