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「疲れが抜けない」「気分が落ちこむ」「肌や髪の調子が悪い」…更年期の不調の背景にある「見えない栄養欠乏」の正体

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  • 梶 尚志 梶の木内科医院院長、医学博士
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ナイアシン(ビタミンB3)は、ビタミンB群のひとつで、ビタミンB3とも呼ばれています。

更年期世代に多い「疲れがとれない」「気分が落ちこむ」「お酒に弱くなった」といった不調にも深く関わっています。ビタミンB6以上に神経伝達物質の合成に広くかかわっていますので、メンタル面への影響も大きく、統合失調症の治療にナイアシンが使われることもあるほどです。

葉酸・ビタミンB12は、ビタミンB群のなかでも、とくに更年期以降の女性にとって重要な栄養素です。この2つは、「ホモシステイン」というアミノ酸の代謝に関わっていて、この濃度が血中で高くなると動脈硬化を引き起こしやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まることが医学的に証明されています。

とくに更年期以降の女性では、このホモシステインが高くなりやすく、認知機能の低下や認知症との関連も報告されています。つまり、血管と脳の健康を守るために欠かせない栄養素なのです。

糖質は「抜く」よりも「見直す」もの

糖質

体を動かすエネルギー源として、欠かせない栄養素のひとつです。とくに脳は、主にブドウ糖をエネルギー源として使っているため、まったくとらないというのはおすすめできません。

ただし、とりすぎたり、偏ったとり方をすると、血糖値の乱高下を招き、体に負担がかかることもあります。

極端に糖質を制限しすぎると、エネルギー不足から頭がぼーっとしたり、集中しにくくなったり、気分が不安定になることがあります。

とくに更年期は自律神経のバランスが乱れやすいため、血糖値の変動が心身の不調に影響を与えることもあるので注意が必要です。「糖質を控えていたのに、かえって不調が出てしまった」という方も少なくありません。

血糖値が急激に上がりにくい玄米や雑穀、いも類などを選び、さらにタンパク質や野菜、良質な脂質と一緒にとることで、血糖値の急な変動を防ぐことができます。糖質は「抜く」よりも「見直す」もの。更年期には、「とりすぎないこと」が大切です。

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