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ライフ #『お金と宗教の歴史』

「お金がなくても平気ですか?」この質問に「大丈夫」と答えることのできない現代社会の現実…日本人の心に巣くう「新しいカースト制」の正体

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  • 大愚 元勝 佛心宗大叢山福厳寺住職、慈光グループ会長
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今を生きる私たち自身が、自らの中につくり上げたものです。「こんな会社にしか勤めていないから」「これだけしか年収がないから」といって、勝手に自分でカーストをつくり出しているのです。

100億儲けている社長さんであっても、それは同じです。200億儲けている会社の社長さんの前では、猫のように丸まるものです。お金教に「入信」している人は、本当に気の休まることがありません。

それでも、あなたは本当に無宗教と言えますか?

自分が何に対して価値をもっているか。そこにカーストが生まれます。

若い人はフォロワー数でカースト制度をつくっています。フォロワー数が多いと崇め奉られて、少ないと蔑まされる。多い人は、フォロワー数でマウントをとったりします。まるで「SNSフォロワー教」です。

ですから私がユーチューバーだというと、僧侶というより尊敬されたりします。お檀家さんのおじいちゃんより、そのお孫さんに尊敬されることがあるくらいです。カーストというのはこのように、いとも簡単に自分の中につくり出せるものなのです。

多くの人が自分を「無宗教」だと認識しています。でも、本当にそうですかとお聞きしたい。

先日、ある学校の卒業式に参加したのですが、子どもたちが書いた「将来の夢」の中には、「お金持ち」がけっこうありました。お母さん教に代わってお金教が、子どもたちの中にまですでに広まってしまっているのかもしれません。そしてそれは、親の代から受け継がれた「信仰」なのです。

(この記事を要約した動画はこちらから)

(構成:黒坂真由子)

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