また、最近でこそ、落ち着いて感情の抑制を効かせて話す印象の高市氏ですが、かつての動画を見ると、野党議員の攻撃的な発言に、「私が信用できない、答弁が信用できないというなら、もう質問なさらないでください」「今まで私は言いたいことがあっても答弁を我慢してまいりました」などと、あからさまに怒りを見せるシーンがありました。
表情が豊かな分、顔に気持ちが出やすい
笑顔の多い高市首相ですが、表情が豊かということは反面、顔に気持ちが出やすいということでもあります。
中国の習近平主席との会談の席での、冷めた表情などは、他の首脳と対峙する場面とはあまりに差がありすぎました。
外交の場面では時にポーカーフェースで、気持ちを悟られない工夫も必要なときもあるでしょう。ここもハンデとなる可能性があります。
策士、策に溺れる。「策略にたけた人ほど、自信の策略を信じ込み、かえって失敗する」という意味ですが、コミュニケーションがうまい人は、コミュニケーションで失敗する。なまじうまいがために、つい口を滑らせ、大きな傷を負ってしまうのです。
2017年に新党を立ち上げ、勢いに乗っていた小池百合子東京都知事が、「(民進党からの合流希望者の一部を)排除する」と発したことで、急速に逆風が吹き始めたことを記憶している人も多いかもしれません。
このように、コミュニケーションがうまいことと、その力を過信し、失敗することは表裏一体です。
こうした危うさを克服し、安定的な政権運営ができるのか。これから難しいかじ取りを迫られそうです。
→高市首相はなぜ、あそこまで笑顔を見せるのか? 深謀遠慮、高市早苗流「話し方の秘密」に迫る
【連載2回目】
→今なぜ「リベラルの言葉」は響かないのか? 高市早苗氏が「愛国の女神」として支持を集める深い訳
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