「冬の養生」はとにかく冷えと乾燥対策! 漢方アドバイザーがおすすめ 《心も身体も"ポカポカ"になる簡単スープ&ドリンクの作り方》

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すだちティー(写真:『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』)

<作り方>

① ティーカップに紅茶を淹れる。

② スライスしたすだちを2〜3枚浮かべる。紅茶の種類はお好みで。

寒い季節は「りんごとしょうが」

急な寒さの胃腸トラブルに しょうがとりんごのドリンク

イギリスには「一日一個のりんごは医者を遠ざける」という言葉があります。りんごには、それくらい体によい効能がたくさんあります。

薬膳的効能は、胃腸を健康にする、食欲を増す、渇きを止める、潤いを生み出す、肺を潤す、痰を除くなどで、乾燥しやすいこの季節にぴったりです。

また、下痢や便秘、寝汗などにもよいとされます。体を冷やしも温めもしない平性なので、一年中安心してとれます。紅茶や甘酒などに入れるとおいしいですよ。

一方、しょうがは体を温める効果が知られています。薬膳的には、発汗によって「寒邪(かんじゃ)」という寒さからくる不調を取り除く効果のほか、お腹を温める、吐き気を止める、解毒、利尿など多くの効能があります。

風邪の初期で悪寒がするときや、嘔吐、冷えによる下痢、食欲不振などにもよいですよ。夜にたくさんとらないよう、気をつけて。※熱や皮膚の炎症があるときは控えめに。

おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク
『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(世界文化社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

■ホットジンジャーすりりんごのドリンク

急激に寒くなる時期は、体がついていけずにいつの間にか疲れがたまります。特にお腹が冷えやすい人は胃腸の調子が悪くなり、そのせいでエネルギー不足になってメンタルにも影響し、クヨクヨ思い悩みやすくなってしまうことも。

こんなときはお腹をほっこり温める「ホットジンジャーすりりんご」で元気を出しましょう。胃腸を温めて元気にするしょうがと、胃腸を健康にするりんごの組み合わせ。お好みで、はちみつを加えると潤い効果もアップします。

スプーンですくってふぅふぅしながら食べるとお腹がポカポカに。食欲がないけれど何か食べなきゃ、というときにも、これなら胃腸への負担を心配せずに食べられます。

ホットジンジャーすりりんご
ホットジンジャーすりりんご(写真:『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』)

<作り方>

① りんごをよく洗って皮ごとすりおろす。

② 小鍋に①を入れ、レモン汁(小さじ1)としょうがのおろし汁(少々)を火にかけ、温まったらカップに移す。お好みではちみつを少し加える。

久保 奈穂実 漢方薬膳師/漢方アドバイザー

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くぼ なおみ / Naomi Kubo

漢方薬膳師。漢方アドバイザー。国際中医薬膳管理師。ペット薬膳管理士。医薬品登録販売者。薬膳茶ブレンダー。 成城漢方たまりで漢方相談・薬膳講師を行う。

女子美術大学造形科卒業。芸能・音楽活動を行い、ハードな生活で身体のバランスを崩す。漢方薬に助けられた経験から興味を持ち、イスクラ中医薬研修塾にて中医学を学ぶ。SNSにて発信する1日1つの養生ネタや、カンタン薬膳レシピが大人気。総フォロワー約9万人。

■X(旧Twitter)(なおみん) @naominkubo

■Instagram(なおみん) @naomin_yakuzen

■成城漢方たまり https://tamarikanpo.com/store/

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