「冬の養生」はとにかく冷えと乾燥対策! 漢方アドバイザーがおすすめ 《心も身体も"ポカポカ"になる簡単スープ&ドリンクの作り方》

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体が芯から冷えた日は「えびにら酸辣スープ」

えびは、薬膳で温め食材の代表選手。冷えが強い人は、えびを食べてください。腎を補う効果もあるので、エイジングケアにもいいですし、元気を補う効果もあります。

朝、寒くて起きられない方にもぴったり。ちなみに同じ海の食材でも、かには寒性で体を冷やすので、寒い時期はえびを選びましょう。

えびにら酸辣スープ

例えば急激に気温が下がって体が芯から冷えた…。こんな日の夕食は「えびにら酸辣(さんらー)スープ」に。にらやえびは奥深くからじんわり温めて、体を温める力を根本から補うイメージ。しょうがは、汗をかかせて体表にまとわりついてる寒い邪気を追い払うイメージ。

さらに調味料のお酢と辣油(らーゆ)にも温め効果が。つまり最強の温めスープなのです。しょうがの風味とお酢の爽やかな酸味、えびのプリプリ感、にらのシャキシャキ感が混ざり合ってとてもおいしく、食べているそばからポカポカになりますよ。

※のぼせやほてりがある人は控えてください。

えびにら酸辣スープ
えびにら酸辣スープ(写真:『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』)

<作り方>

① 鍋にお湯を沸かし、おろししょうがと殻をむいて背わたを取ったえびを入れて煮る。

② お酢、鶏がらスープ、醤油で味を調え、4cm幅程度にざく切りしたにらを加え、ひと煮立ちさせる。ナンプラーがあれば入れてもOK。

③ 器に盛り、お好みで辣油を垂らす。

寒くて落ち込んだら紅茶を

冬の心身を癒やす「すだちティー」

寒くなると気持ちも落ち込みやすくなりますが、そんなときによい飲み物が紅茶です。

紅茶は体を温め、情緒を安定させる効果があります。体が冷えて訳もなく気持ちが落ち込みがちなら、紅茶でほっこりポカポカ温まってくださいね。紅茶には、渇きを止める作用や、利尿作用もあります。

しょうがやりんごなど、目的に合わせてほかの食材を入れて、自由にアレンジが楽しめるのも紅茶の魅力です。

※陰虚でほてりのある時などは控えてください。

■すだちティー

寒さが増すと外に出て発散する機会が減るせいもあって、落ち込みやすくなったり、イライラしやすくなったり。こんなときは旬のすだちを使った「すだちティー」でひと息つきましょう。

すだちのよい香りで気が巡ってスッキリ。紅茶の安神効果で気持ちが落ち着きます。乾燥が気になるときは、少しはちみつを入れてもおいしいですよ。

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