「ドラえもんを一番うまく使えるのは誰か」AI時代に「のび太くんになろう」という主張に欠けている決定的な視点
ではAI時代において、のび太に足りないのはなんでしょうか。
それは「目的に立ち返るレビュー力」の不足です。こういうと難しいですが、要するに「AI(ひみつ道具)の使い方が、目的に合っているか」を確認する力のことを指します。
のび太は、ひみつ道具を手に入れると、その道具を使うこと自体が目的になりがちです。
ジャイアンを懲らしめるだけで終わらず、ジャイアンの代わりに道具を使って横暴なふるまいをする。スネ夫の自慢に対抗するために道具を使ったが、調子にのって痛い目をみる……等々。
要は道具の機能や便利さに目を奪われて、達成すべき目的から目が離れてしまうのです。
仕事には目的があり、目的を達成したことを成果と呼びます。
例えばAIで記事作成をするなら、記事を作ること自体が目的なのではなく、より多くの人に読んでもらえるような興味深い内容を書くといったことが目的になります。
AIを使えば簡単に記事は生成できますが、それが「読んでもらえる記事」になっているかどうかは別問題です。
“AIに任せておけば良い仕事ができる”という幻想
AIで成果を出すためには、「目的にあったAI活用ができているのか」を常に問う力、すなわちレビュー力が必要です。このレビュー力は、さまざまな経験を通じて学んだことを言語化することで身に付きます。
例えば記事作成の例であれば、良い記事を書くためのライティングスキルを磨く本をたくさん読み、良い記事をたくさん読むことが必要です。



















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