物価高の時代に「ラーメン一杯550円」のありがたさ…! "あの赤い看板"が目印の、開店後すぐに満席になる《健康中華》チェーンの正体

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見た目は定番の中華そば。しかし、一口スープを飲んでみると、醤油ベースのあっさりした味わいだが、鶏のうま味がしっかり感じられる。

スープだけでも飲みたくなる優しい味だ。こってりしたラーメンとは対極にある、毎日でも食べられそうな味わい。

醤油ベースのあっさりスープに、もっちりとした麺(筆者撮影)
あっさりしたスープとツルンとした麺は相性バッチリ(筆者撮影)

麺はもっちりとした食感で、ツルンと喉越しが良い。国産小麦を使用した自家製麺だ。チャーシューは肉の食感がしっかりしており、食べ応え十分。

使用しているのは「ピュアレアポーク」という、自然豊かなフィンランドで育てられた豚肉。抗生物質や成長ホルモンを一切使用していないという。臭みがなく、上品な味わいだ。

豚肉の食感がしっかりしたチャーシュー(筆者撮影)

そして、わかめの歯応えがいい。三陸産の丸採り生わかめを使用しており、店舗ごとに茎付きの状態から割いてカットしているという。部位によって茎部分のコリコリとした食感も楽しく、存在感を放っている。この内容で500円台。今の外食市場では信じられない価格設定である。

毎日でも食べたいこだわりの自家製焼餃子

とはいえ、個性豊かな飲食店がひしめく駅前。ぎょうざの満洲を特別な存在たらしめているのは、餃子のクオリティーの高さにあると思う。

ぎょうざの満洲では、創業から60年以上にわたり餃子を提供し続けている。自社農園「満洲ファーム」でキャベツを栽培し、坂戸市の自社工場で餃子を製造。特に、冷蔵の生餃子は毎朝作りたてを工場から各店舗へ直送されている。餃子への情熱は並々ならぬものがある。

皮がパリパリでもっちり、肉本来の味を楽しめる餃子。小皿にはイメージキャラクターの「ランちゃん」が(筆者撮影)

続いて餃子をいただこう。皮の焼き色に食欲がそそられる。一口頬張ると、皮はパリパリともっちりの両方の食感を楽しめる。タネはあっさりしているのに肉のうま味がしっかり感じられ、「肉汁たっぷり」の餃子とは違った個性を持つ。脂っこさがなく、肉本来の味を楽しむ餃子だ。

醤油と酢にラー油を加えた。好みの割合でタレを作れる(筆者撮影)
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