なぜ私たちは休めないのかー必要なのは"時間の再設計"という発想。《休息は生き延びるための基本》

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疲れている女性
休息の時間を確保できていますか?(elise / PIXTA)
「仕事、家事、育児、介護に追われ、自分の時間がない」「しっかり寝ても、なぜか疲れがとれない気がする」「気がつけば、つい自分のことを後回しにしている」「理由もなくイライラしたり、涙が出たりすることがある」「これまでの自己啓発書や“頑張る”ことに疲れた」ーー。
多くの女性が抱える「燃え尽き(バーンアウト)」ですが、世界的ベストセラーになっている『BURNOUT: The Secret to Unlocking the Stress Cycle』の著者、エミリー・ナゴスキーさんとアメリア・ナゴスキーさんの姉妹は、「気力や根性の問題ではない。ストレスの原因そのものに対処しても、体の中に残る感情的な反応(ストレス反応)はなくならない」と指摘。燃え尽きから抜け出す方法について豊富な科学的エビデンスとともに解き明かします。
日本語版の『与えすぎてしまうあなたへ。もう無理… 崖っぷちから自分を救う処方箋』より一部を抜粋し、休息について考えます。

その時間、どこにあるの?

もしあなたが屋根の下で生活するためだけに複数の仕事を掛け持ちしていたり、幼い子どもたちを誰の手も借りずに育てたりしているのなら、1日10時間を自分の充電には使えないかもしれません。

【1日10時間(1日の42%)を休息にあてると良い、とする記事は、こちらをご参照ください】

でも典型的なアメリカ人女性の1週間を見てみましょう。フルタイムの仕事を持ち、配偶者と小さい子どもがふたりいます。もしあなたのスケジュールが彼女のような感じなら、時間はあります。

平均的な平日、彼女は約9時間働きます(8時間の仕事と、約50分の通勤です)。寝るのはだいたい11時45分です。2時間半テレビを見ます。1時間から3時間のあいだ他の人の世話をして、1時間を家事、1時間を食べたり飲んだりして過ごします。

残りの1時間半は〝その他〞になります。コミュニティーや宗教活動、ショッピング、学校に通う、美容など。これで24時間です。

1日の過ごし方の例
(画像:『与えすぎてしまうあなたへ。もう無理… 崖っぷちから自分を救う処方箋』より)
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