やみくもな食事制限は「下腹ぽっこり」の原因にも…ダイエットの大敵"体脂肪"を正しく燃焼させる方法

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その際にさまざまなホルモンが脂肪を分解する酵素に作用して、脂肪細胞から分解された遊離脂肪酸が血液中に放たれます。

そして筋肉やそのほかのエネルギーを欲している細胞に運搬され、エネルギーとして使われることで体脂肪は長い道のりを経てようやく燃焼。

その結果、脂肪は水と二酸化炭素に分解され、呼気や尿、汗として排出されます。ここでようやく「体脂肪が減る」ことになります。

(出所:『筋肉をつけて脂肪を減らす やせるしくみ化』より)

「分解」されても「代謝」できないと再び脂肪になる

エネルギー不足になれば体脂肪の分解が進むということであれば、朝食前の空腹時に運動する、何も食べずに激しい運動をする、1食抜くなど、「摂取エネルギーを大幅に減らせば案外簡単に体脂肪を減らせるのでは」と思ったかもしれません。

そうすればたしかに脂肪分解は進みます。しかし、問題は、脂肪分解を促すホルモンは、実は同時に筋肉も分解する作用があること。過剰な食事制限は、筋肉を減らす要因にもなるのです。

さらに、食べる量を減らしすぎるデメリットはそれだけではありません。短期間で体脂肪を減らそうとすると、過剰に脂肪分解が促され、遊離脂肪酸が細胞を攻撃します。特に心臓へ負担をかけることにもなりとても危険。

また、血中に脂肪酸が多いとインスリンの効きが悪くなるため、血糖値が上がりやすくなります。

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