"脳リハビリ"の専門家が伝授! 「仕事が遅い」と悩んでいる人が実践すべき【朝30秒】のルーティン

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

人によって大きく変わる「すぐやる/すぐやらない問題」。これ、多くの人は「性格」「能力」「やる気(モチベーション)」の問題だと思っていますが、実は違います。

ポイントは「脳をすぐやるモードにする」こと。本稿では、努力や気合いいらずで「すぐやる人」になる方法を紹介します。

朝の振り返りで「すぐやるモード」にチェンジ!

Cさんのように、先延ばしを繰り返してしまう人の場合、「またやっちゃった……」といった罪悪感を自身に抱きがちです。

たしかに、「これはやるべきことだ」とわかっているのに先延ばしをしてしまうと、情けなく感じたり、悔しい気持ちになったりしますよね。「自分はなんて仕事が遅いんだ……」と思うときもあるかもしれません。

でも、すぐやらない自分を責めてはいけません。

もし先延ばしをしてしまったら、否定的な言葉ではなく、「あー、また1つ学んだ」「逆に、こんな短時間で対応できるなんて自分は優秀だな」といったポジティブな言葉をつぶやきましょう。

ここでは詳しい脳のメカニズムについての説明は割愛しますが、ネガティブな言葉を使わないだけでも、脳は「できる自分」を勝手に想像し、その姿に近づくような行動をとってくれます。

ただ、そうはいっても、「できなかった自分を肯定するのは難しい」という人もたくさんいますよね。そこで、ぜひ実践してほしい方法があります。

私の経験上、多くの「すぐやらない人」が自己嫌悪に陥りがちなのは「就寝前」です。みなさんも、眠ろうと目をつむってから「あーなんで、あの仕事もっと早くやっておかなかったんだろう」「今日はなにも進まなかったな……」と後悔した経験はありませんか?

でも、就寝前に後悔や反省をしても解決策が出ず、また翌日から同じような先延ばしを繰り返してしまうことがほとんどだと思います。

そこでおすすめなのが、1日の終わり時間を「夜」ではなく「朝」に切り替えること。

朝は、感情的な後悔や反省よりも、「今日はこれをやる」という前向きで具体的な目標設定がしやすい時間帯です。これは、睡眠時の脳の活動によって思考が整理されているから。

次ページ「夜=1日の途中」と考える
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事