《日中関係》を「自衛隊の在り方」から再考してみた。風変わりな"バスツアー"に参加し、「幼少期」を追憶する。自衛隊や軍はどうあるべきか?
10月5日、私は少し風変わりなバスツアーに参加し、静岡県の陸上自衛隊富士駐屯地で行われた「富士学校開校・富士駐屯地開設71周年記念行事」を見学した。
会場近くの駐車場には20台以上の観光バスが並び、想像以上の人出に驚かされた。自衛隊の駐屯地が、期間限定の「観光地」と化す――その現象に興味をそそられた。
私は行事を見学しながら、故郷の中国・福建省で家の隣にあった「中国人民解放軍」の駐屯地を思い出していた。
まるでお祭りのような明るい雰囲気
自衛隊行事は、駐屯地の入り口で空港のような手荷物検査があったものの、8時30分から15時までは誰でも自由に入場することができ、戦車や装甲車の展示、隊員による訓練の実演など、自衛隊ならではの催しを見学できた。
一方で、会場には地元の出店も並び、焼きそばや焼き鳥、ピザの香りが漂い、まるでお祭りのような明るい雰囲気だった。軍事ファンだけでなく、家族連れや観光客も多く訪れていた印象だ。
小山町観光協会が来場者に富士山の写真はがきを配布し、オーケストラや太鼓の演奏が会場を盛り上げた。会場の一角に設置された色とりどりの大型エアスライダーが、子どもたちに大人気。2人の自衛隊員が両側に立ち、はしゃぐ子どもたちを優しく見守っていた。
この行事は、もはや地域に根ざした「文化資源」としての側面を持っているように感じた。


















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