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《日中関係》を「自衛隊の在り方」から再考してみた。風変わりな"バスツアー"に参加し、「幼少期」を追憶する。自衛隊や軍はどうあるべきか?

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平和な時代の「軍」は、人々を守る天使のような存在だ。だが、ひとたび戦争が起これば——その姿はどう変わるのだろう。想像するだけで、胸が締めつけられる。

戦後80年を迎えた今、日中の狭間に生きる者として、「日中不再戦」「台湾の無事」が続くことを、願わずにはいられない。

実はこの十数年間、自衛隊と中国人民解放軍の間では相互訪問や交流が続いている。

遡って2007年11月、中国海軍の駆逐艦「深圳」号が東京・晴海埠頭を訪れた。若い乗組員たちは岸辺で即興の音楽会を開き、力強い演奏と歌声に観客は拍手喝采を送った。多くの日本人が艦内を見学し、兵士たちは親切に応対していた。当時、新聞社に勤めていた私は、その温かな交流の光景を取材したことを今も克明に覚えている。

翌年6月には、日本のミサイル駆逐艦「さざなみ」号が中国・湛江の軍港を訪問。これは戦後、日本の軍艦が初めて中国の港に姿を現した歴史的な瞬間でもあった。

また、2024年11月26日~12月4日、自衛隊の十数名の中堅幹部による訪中団は天津市の空軍施設、北京市の軍事科学院、広東省広州市の海軍関連施設などを視察し、意見交換したと報じられた。

2025年1月には、中国人民解放軍東部戦区の代表団が、防衛省、海上自衛隊舞鶴基地、自衛隊中央病院を訪問した。日中両国が平和な対話の姿勢を保ち、国防分野での交流がこれからも続いていくことを願っている。

民を包む温もりに国境はない

旅行会社が用意してくれたお弁当が美味しかった(筆者撮影)

災害など困難の中で差し伸べられる手こそが、人々の心に信頼を灯す。自衛隊であれ、解放軍であれ、その温もりに国境はない。民に寄り添う優しさと、外に向けた柔軟さ――その両輪こそが真の安定を支えるだろう。

こうした交流は、相互理解と信頼を育み、誤解や対立を未然に防ぐ架け橋。平和を守るための、効率的で実務的な対話の場なのだ。その意味において、国防・軍事分野での交流は一種の“文化交流”でもあるはずだ。

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